第一生命、希望退職1000人募集へ…営業職員など除く50歳以上が対象
第一生命ホールディングス(HD)は14日、傘下の第一生命保険で1000人の希望退職を募ると発表した。営業職員などを除いた50歳以上で勤務期間が15年以上の社員が対象となる。1000人規模の希望退職を募るのは同社では初めて。 【図表】早期・希望退職を募集する大手企業
募集期間は2025年1月20~31日で、希望者は3月末付で退職となる。基本給の最大48か月分を特別支援金として退職金に加算して支払う。1000人が退職した場合、90億円ほどの人件費の削減につながるという。
国内の生命保険市場は人口減少などで今後、縮小することが見込まれ、第一生命HDは、海外事業や非保険事業での収益拡大を中長期的な目標に掲げている。今回の希望退職の募集を通じ、第一生命HDは人材の多様化や専門人材の増員などを図る狙いがある。
14日の決算発表の記者会見で、第一生命HDの和田京子執行役員は「人件費のカットやリストラを目的としたものではない。今後も人材の多様化のため、人的資本への投資を強化していく」と話した。