動き始めた「船の脱炭素化」、次世代燃料で注目の11銘柄
国際海事機関によると、世界の貿易量の約90%が船舶によって運ばれている。船舶の脱炭素は喫緊の課題だ(イメージ写真:y.ueda / PIXTA)
商船三井(9104)のグループ会社、商船三井テクノトレードはこの4月、福岡県北九州市で日本初となる水素とバイオディーゼルを燃料としたハイブリッド旅客船「HANARIA」を就航した。 全長33メートル、総トン数238トン、定員100人の観光船で、1階客室には98インチの大型モニターを設置しイベント・会議などの活用が可能、2階客室では船上から風を感じながらクルージングが楽しめる設計、「関門海峡クルーズ」や「工場夜景クルーズ」などが用意されている。 本船は水素燃料電池、リチウムイオンバッテリーおよびバイオディーゼル燃料から推進エネルギーを選択、航行するもので、従来の化石燃料を使用した船と比較してGHG(温室効果ガス)削減率が53~100%になるという。
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野津 滋