マリオ・アンドレッティ、キャデラックの”ニキ・ラウダ”に?「私以上にF1を愛している人はいない」
キャデラックF1チームに非常勤の執行役として加わるマリオ・アンドレッティは、「私以上にF1を愛する者はいない」と語った。 【ギャラリー】巳年だからヘビのF1……ジョーダン197 紆余曲折あったものの、11番目のF1チームとしてキャデラックがグリッドに加わることについて、マリオ・アンドレッティは「すべてがうまくいって、どれだけホッとしているか想像できないだろう」と語った。 当初は”アンドレッティ”としてF1参戦を目指していたものの、結果的には一家の名前を冠することなく、キャデラックとしてF1に参戦する形になったものの、彼にとって最も重要なことはプロジェクトが現実のモノになったことだという。 「最終的にうまくいったのだから、これ以上うれしいことはない」とマリオ・アンドレッティはNBCに語り、その決断がチームの全員にとっていかに「重要」であるか説明した。FIAには参戦を承認されながら、F1側から受け入れられなかった事実も、数ヵ月におよぶ不安な時期ももはや過去のことなのだ。 「今や彼らには未来がある」 「我々はただ前を向いている。それは実現したし、きちんと形になった。息子のマイケルも含めて、みんなとても喜んでいる。それが一番大事なことだ」 マリオ・アンドレッティは非常勤の取締役としてチームに参加することになっており、メルセデスの非常勤会長を務めていたニキ・ラウダのような役割を、キャデラックで務めると話した。 「基本的にはそうなる。もちろん、彼らは私の経験や私が見ているものから利益を得ようとするだろう」 84歳となった1978年のF1王者にとって、毎日出勤しなければならないような 仕事はもはや必要としていないし、望んでいない。「しかし、多くの重要な決断に関わる機会を与えてくれたことには感謝している」とアンドレッティは言う。 「このスポーツは私のファミリーなんだ」 「幼い頃にイタリアでこのスポーツに夢中になり、そこからすべてが始まったんだ」 「私以上にF1を愛している人を知らない。もしかしたらいるかもしれないけど、私以上にF1を愛している人に挑戦してみたいんだ。私はすべてを賭ける。そのために生きているんだ」 しかしながら、キャデラックがF1に参戦するのは2026年から。まだ丸1年以上先であり、その時の目標がどんなものになるのかは多くの人が気にしている。キャデラック・レーシングは下位からのスタートを余儀なくされるのだろうか、それともすぐにビッグ・ボーイズに挑むことができるのだろうか? アンドレッティはその質問に次のように答えている。 「常にベストに追いつこうとしている」 「私から見れば、それが常に私のアプローチだ。その姿勢がなければ、成功することはない」 「挑戦をしてベストを尽くすことが、常に最高のチャンスになるんだ」
Norman Fischer