インフラ関連でリーダー企業に厳選投資、「SBI・UTIインドインフラ関連株式ファンド」が見据える雄大な未来
たとえば、総延長3万5000kmの道路をつくる「バーラトマラ計画」はこれまでに2万7000kmを実行しましたが、この規模と同程度の「バーラトマラ計画」のフェーズ2の着工も計画されています。鉄道も、2024年までの過去6年間で年間投資額は倍増しましたが、国有鉄道計画(NRP)に基づき、インド鉄道は2021年度から2031年度までに1830億ドル(約28兆3650億円)を支出する計画です。
また、国家電力計画(NEP)では、2023年度から2032年度にかけて電力容量を2倍に引き上げる計画で、このために、発電設備だけで3000億ドル(46兆5000億円)~3700億ドル(57兆3500億円)の設備投資が必要といわれています。電力を需要地まで届ける送電網の設備投資も不可欠となり。送電網の整備にも2000億ドル(約31兆円)程度の新規投資が必要と試算されています。
インドの都市インフラは依然として脆弱でもあり、今後の都市化の進展に合わせて、今後数十年にわたって様々なインフラ整備が必要になると考えられます。14億人を超える人口を支えるとなれば、それを支えるインフラ工事の大きさもイメージできると思います。インドにおけるインフラ投資は、非常に息の長いテーマといえます。
――ファンドとして、インフラ関連株への投資姿勢を変化させるようなことを考えていますか?
温暖化対策、環境保全への対応は重要な視点と考えています。再生可能エネルギーやグリーン水素ミッションへの投資などが検討されています。このような新しい投資の可能性については、常に調査して関連企業の洗い出しに注力しています。
――今後のパフォーマンスの見通しは? 投資するにあたってリスクは?
中長期的に考えて、インドのインフラ関連投資は大きな投資機会であり、関連企業は高い成長を維持するものと期待されます。ただ、これまでの株高局面で一部の銘柄には割高な水準まで株価が上がっている銘柄もあります。割高な銘柄は、割安な銘柄に入れ替えるなど、ポートフォリオの見直しは必要です。