巨人・坂本勇人「彼は特別な存在。一緒に頑張りたい」幼なじみ・田中将大と小学生以来の共闘心待ち
【ホノルル(米ハワイ州)15日(日本時間16日)】巨人の坂本勇人内野手(36)が16日、楽天から自由契約となり、巨人入りが決まった田中将大投手(36)の入団を歓迎し、そろって来季の巻き返しを誓った。日米通算197勝右腕は小学生時代にバッテリーを組んでいた盟友で、「うれしい。特別な存在。一緒に頑張りたい」と共闘を心待ちにした。チームは5泊7日の米ハワイ優勝旅行から帰国した。 【写真】小学生時代の2ショットがカワイイ!マー君の顔が 幼なじみの運命が再び交錯する。坂本は想像だにしていなかったストーリーに胸を熱くした。小学生時代にバッテリーを組んでいた前楽天・田中将の巨人入団が決定。日本中が驚いた一報は、ハワイ優勝旅行からの帰国直前に知った。出発前、再び同じユニホームを着ることへの思いを激白した。 「プロに入った時から、そんなこと考えられないことだった。実際にそういうことになって、いろんな思いがありますね。僕らの世代のナンバーワンだし、一緒にプレーできるのは選手としてうれしい。彼は特別な存在なので、一緒に戦えるのはうれしいです」 兵庫・伊丹の少年野球「昆陽里(こやのさと)タイガース」で坂本が投手、田中将が捕手でバッテリーを組んでいた。打撃練習では、左翼側後方にある小学校に何球当てられるか競い合った。中学から別のチームに進み、高校は坂本が青森・光星学院、田中将が北海道・駒大苫小牧。ともに甲子園に出場し、田中将は夏の甲子園決勝で斎藤佑樹の早実と伝説の引き分け再試合で準優勝に輝いた。 「やっぱり僕にとって特別な存在。小学校から一緒に野球をやっているし。彼はメジャーに行って帰ってきて。18歳から、高校生の時から僕らの世代のトップでずっといてくれているのでね。特別ですよ」 坂本は巨人で通算2415安打。田中将は楽天、ヤンキース、楽天で日米通算197勝。13年日本シリーズでは、シーズン24勝0敗のマー君が巨人の前に立ちはだかった。13年WBC、21年の東京五輪ではともに日の丸を背負った。東京五輪は金メダルを獲得し、2人で故郷の兵庫・伊丹市の市民栄誉賞を受賞。36歳で再びチームメートになる。 田中将は昨年10月に受けた右肘手術の影響もあり、今季1軍で1登板のみだったが、阿部監督は復活に太鼓判を押す。メジャー挑戦する菅野に代わる先発ローテ入りとリーダー役も期待する。坂本も今季109試合で打率2割3分8厘、7本塁打に終わり、19年目の来季は逆襲に燃えている。 「(雪辱を期す思いは)そこは僕も同じ立場。マサヒロの場合は特にね、ずっと刺激してくれているのでね。一緒に頑張りたいですね」 2人でV字回復できればリーグ連覇、13年ぶり日本一へ心強い。 5泊7日の優勝旅行はゴルフなど満喫。スタッフやその家族と喜びを共有して来季への思いを強くした。 「楽しかったですね。こういう雰囲気を一人でも多くのジャイアンツ関係者、いろんな人に経験してほしいなと改めて思ったし、本当に良かったですよ」 88年生まれの黄金世代を引っ張ってきた盟友が同じ巨人でプレーする。日米通算200勝まであと3勝に迫るマー君を坂本が攻守で援護する。夢物語が現実になる。(片岡 優帆) ライデルも歓迎 〇…坂本は、契約合意が正式発表されたライデル・マルティネス投手(28)の加入を喜んだ。優勝旅行先のハワイからJALのチャーター便で帰国。今季まで中日に所属していた助っ人右腕について背番号6は「ナンバーワンの中継ぎ投手だと思う」と絶賛し、「一緒に戦えるのはすごくうれしいです」と共闘を思い描いた。
報知新聞社