【マンションリノベ】人が集まる家づくりの秘訣! 美食家夫妻の夢を叶えた「コアキッチンの家」
マンションのペントハウスのオーナー邸。友人を招くことが大好きな美食家夫妻が、人が集まりたくなるダイニングキッチン中心の住まいをつくりました。 【写真でチェック】 驚きの開放感! マンション最上階をリノベした「食を楽しむ家」 設計を手掛けたのは、マンションを専門に活躍する建築家・各務謙司さんです。
新たな人生のスタートとして選んだマンション
子育ての終盤期に差し掛かり、今後の夫婦の時間、家族の暮らしを改めて考え始めたオーナー夫妻。新たな人生のスタートとしてマンションを新築し、最上階に自邸をつくることに決めました。 Mさん夫妻がこの住まいで最も大事にしたのは、食事の時間。夫妻共に美食家で、食べ歩きはもちろん、家に人を招いて食事やお酒を振る舞うことが大好き。 長年暮らした関東からの移住ということもあり、宿泊を含めて友達を招くことを想定し、ダイニングとキッチンを主体とした“食を楽しむ家”を希望しました。
ライフスタイルと空間の中心を象徴するコアのダイニングキッチン
オーダーを受けたのは、プレミアムマンションのリノベーション実績が豊富な各務謙司さん。構造や設備の制約が多いマンションという空間において、最適かつオリジナリティのあるラグジュアリー空間を創造する名手であり、これまでオーダーキッチンも数多く手掛けてきました。 「Mさんはダイニングキッチンでの過ごし方のイメージを具体的におもちだったので、あとは素材やデザインの要望を伺いました。 印象的だったのが、“使い勝手はもちろん重要だけれど、家の顔としてデザインや素材もグレード感がないと”というご主人の言葉。 ご主人は豪快なスポーツマンで体格もがっしりとしていて、その存在感に負けない素材感、重厚感がお好みなのだと感じました」。
そこで各務さんがキッチンのメインの素材として提案したのが、イタリアのポルフィド・ペドレッティ社の石。 自社で山を所有し、スラブの大きさや厚みを自由に切り出すことができ、世界最先端の加工技術をもちます。 「イタリアに住む日本人建築家の知人に紹介された素材で、日本ではここまでの規模で使われたことがなかったのですが、予算と好みが合う人がいたらいつか使ってみたいと思っていました。 今回Mさんと話せば話すほど“これはお好みに合うのでは?”と感じて。さっそく提案してみたところ、ご主人がひと目で気に入られて。結果的にポルフィドの素材感や重厚感、グレードが家全体のデザインの基準値になりました」。