血管年齢を若返らせる!薬剤師に聞いた「気軽にできるアンチエイジング方法」4選|美ST
②運動をする 有酸素運動時に血管の内皮細胞から放出される一酸化窒素は、血管をしなやかにして、血圧を安定させてくれます。そして、一酸化窒素はコレステロールの沈着、血管の酸化、動脈硬化を防ぐ作用も期待できます。 具体的にはウォーキングやジョギング、水泳がおすすめ。ストレッチやヨガなどの柔軟運動も適しています。また買い物や家事などの生活動作も、低強度の運動として有効です。 逆に、筋力トレーニングなどの高強度の運動は血管を硬くさせる原因になりことがあり、血管アンチエイジングにはあまり向いていません。
③ストレスをためない 人は、心身にストレスを感じると、ストレスに対応するため、抗ストレスホルモンを分泌します。しかし、慢性的なストレスにさらされると、副腎が疲れて抗ストレスホルモンが十分に分泌できない状態になります。 この副腎疲労は、血管壁の弾力を失う原因になり、動脈硬化のリスク上昇にも関係が。そのため慢性的なストレスを感じないように、ストレスケアが重要なのです。 たとえば気分転換できる趣味を見つけるのもおすすめ。スポーツ観戦、映画鑑賞、カラオケなど日常から少し離れてリラックスできる自分だけの時間を作りましょう。
④質の良い睡眠をとる 米シカゴ大学の研究によると、睡眠時間が少ないほど、動脈硬化の原因になるカルシウム沈着が起こりやすいという調査結果があります。 質の良い睡眠をとるためには、入眠しやすい環境づくりを。たとえば、ラベンダーやカモミールなどのリラックス系のアロマは、心を落ち着かせてくれるのでおすすめです。
教えてくれたのは…
「あんしん漢方」薬剤師 碇純子さん 薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。 編集/根橋明日美 写真/PIXTA