大宮アルディージャ

◆明治安田Ｊ２リーグ▽第３２節　大宮３―２福島（１３日・ＮＡＣＫ、１万１２７４人） 　Ｊ３首位・大宮の来季Ｊ２昇格が決まった。１３日にホームで福島に３―２で勝利し、１２戦負けなし（９勝３分け）。６試合を残して１年でのＪ２復帰を決めた。 　引き分け以上で昇格が決まる一戦。大宮は前半３２分、左ＣＫからＤＦ村上陽介が頭で折り返し、ＤＦ浦上仁騎が右足ボレーで先制点を決めた、だが、約９０秒後の同３４分に福島に左クロスからＦＷ森晃太に同点ゴールを浴びた。 　同４７分にはＤＦ茂木力也の右クロスから味方のシュートがヒットせず、ファーサイドに流れたボールをＭＦ泉柊椰が右足ボレーで突き刺した。さらに、２―１の後半１２分には泉のシュートのこぼれ球をＭＦ石川俊輝が詰めて３点目を決めた。後半アディショナルタイム５分に失点を許したが、最後は３―２で終えた。 　クラブ初のＪ３を戦う大宮は、今節を終えて２３勝７分け２敗で勝ち点７６。残り６試合で３位・富山に同２１差をつけ、自動昇格圏の２位以内を確定させた。１９日の今治戦（ＮＡＣＫ）で勝てば優勝が決まる。 　大宮は２００５年にＪ１昇格後は定着したが、１４年にＪ２降格。１年でＪ１復帰したが、１７年に最下位で再び降格した。１８年からＪ２を戦い、昨季は２１位に沈んでクラブ初のＪ３降格を味わった。かつて岡山を指揮した長沢徹氏を新監督に招へいし、Ｊ１磐田からＦＷ杉本健勇が期限付き移籍で加入するなど充実した戦力で圧倒し、Ｊ３で首位を独走した。 　今月１日、大宮はオーストリアの大手飲料メーカー・レッドブルに全株式を譲渡。オーストリア１部ザルツブルク、ドイツ１部ライプチヒなどサッカークラブを運営する同社グループの傘下となった。レッドブルのテクニカルダイレクターで元ドイツ代表のマリオ・ゴメス氏は１２日の会見で「Ｊ３、Ｊ２、Ｊ１へ一歩ずつ目標に向かっていく姿勢が大事」と強調。３～４年でのＪ１昇格などの目標を掲げ、まずは来季Ｊ２での躍進を目指す。