【プレビュー】昇格レースを占う大一番。最少失点の横浜FCと最多得点の長崎が、熱き火花を散らす| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは8月10日と11日に第26節が開催。ニッパツ三ツ沢球技場では、横浜FCとV・ファーレン長崎が対戦する。
今季の昇格争いを大きく占う直接対決だ。ニッパツ三ツ沢球技場では首位の横浜FCと3位のV・ファーレン長崎が顔を合わせる。両者の勝点差はわずかに『2』。ここで3ポイントをつかみ、その勢いを加速させるのはどちらのチームだろうか。 迎え撃つ側の横浜FCは、安定感ある戦いを続けている。5月12日の第15節・ロアッソ熊本戦以降負けがなく、11戦無敗を記録中。その間、クラブレコードの8連勝をマークするなど、破竹の勢いで勝点を重ねてきた。 さらに、前節・ジェフユナイテッド千葉戦は劇的な形で勝点3をつかんだ。立ち上がりから内容では千葉に圧倒され、前半の内に先制点まで奪われてしまう苦しい展開となったが、90+1分と、90+2分に連続してゴールを奪い逆転勝ち。昇格するチームに相応しい粘り強さを発揮した。 そんな状況で迎える大一番の相手は、かつての指揮官である下平隆宏監督が率いる長崎となる。2019年には横浜FCをJ1昇格に導いてくれた名将との再会は、痺れるシチュエーションで迎えることとなった。第11節のアウェイでの前回対戦で敗れていることを考えても、絶対に負けられない一戦。ホームでリベンジを果たし、J1昇格へ近づきたい。 乗り込む立場となる長崎は、開幕直前に下平隆宏監督が就任すると、チームは快進撃を披露。第3節から第24節まで22戦負けなしを記録し、昇格争いを引っ張ってきた。 その中、前節・水戸ホーリーホック戦は相手の変化に対応し切れず、まさかの敗戦。第2節でベガルタ仙台に敗れて以降、今季2敗目となってしまった。それでも依然、自動昇格圏内とは1ポイント差であり、首位の横浜FCとも2ポイント差。昇格に向けて連敗は許されない意味でも、ここで勝点3を積み上げ再浮上したいところである。 相手はリーグ最少失点を誇る横浜FCであるが、長崎は攻撃力が自慢であり、得点数はリーグ最多。14ゴールを挙げるエジガル・ジュニオを筆頭に、9ゴールのマテウス・ジェズス、8ゴールのフアンマ・デルガドと前線には超J2級のタレントがそろう。今季無敗のアウェイの地で勝利を飾り、立場をひっくり返したい。