お金貯めます! とにかく可愛いカワサキの「MEGIRO K3」に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
では早速またがっていこう!
シート高790mmは、わたしの身長(158cm)で両つま先が着くよ。ハンドルはアップハンドルで横に幅広い。またがった感じはスポーツネイキッドとは違った、どっしりと構えたような頑丈さが感じられるね。
シート幅は広めに設計されていて、かなりフラットな形状。お尻をどっぷりと乗せて座れるほど柔らかく心地よい。このフカフカさならロングツーリングも敵じゃないね。ステップは、フラットなポジションで、足を着地する時も邪魔にならない位置にあってスッと真下に下ろせるのが◎。片足で車体も起こせるので、女性も安心して選べるね。 スターターボタンを押すと、ドゥルルルルルンと低音のいい音が鳴り響く。エンジンを吹かすためにアクセルをあけて戻した時の余韻もいい。わたしは普段250ccの単気筒バイクに乗っているので、普段耳馴染みのない大型車両でしか感じることがない野太いサウンドと、2気筒エンジンの鼓動感に惹かれる。かっこいい。
では発進していこう!
ゆっくりアクセルをひねっていくと、トルクがあるので立ち上がりがスムーズ。スピードを出してヒラヒラパタパタと楽しむというよりも、自由気ままにのんびりと長く乗っていられるタイプだと感じたよ。もちろんしっかりスピードを出して乗ることもできそうなんだけど、ハンドル幅も広めだし、少し機敏さに欠ける。
攻めたバイクというよりは、長く共に旅ができそうな守りのバイクって印象だった。これはバーチカルツインエンジンの特性が関係しているように思うな。4気筒エンジンよりコンパクトなサイズで高出力を演出してくれるおかげで、低速からの加速や坂道走行を得意としてるから乗り手を優しく導いてくれるんだ。 カーブ走行では、メグロK3の真骨頂とばかりに、優雅で安定したコーナリングを楽しめたよ。アップなポジションで身体が起き上がっている状態で乗れるので、周りをよく見渡せて気分がいい。
マイルドな乗り心地のよさに人馬一体になった気持ちになる。周りの環境音が何もかも消えて、あたかも自分だけが走っているような、柔らかい光の中で一人走行を楽しむ不思議な感覚。フルフェイスヘルメットを被っているから、なおのこと自分の世界で楽しめた。 大きなカーブで、エンジンの鼓動を感じながら弧を描いていくのが楽しくて…K3というバイクのすべてを味わえた気がした。 ハンドル操作は重くなく、幅広ハンドルのおかげで左右に切る時は曲がる方向に腕を引いて操作をすればいいだけなので、誰が乗っても疲れ知らずのまま楽に運転しやすいと思う。 ただアウト側は少し手が遠くなるので、最初だけ少し緊張した。正直、乗る前は少し重そうだなってイメージを持っていたし、車重227kgの重さは大型車両の重さそのものだけど、乗ってしまえばそんな重みは全く気にならない。むしろめちゃくちゃ乗りやすくてかなり好きになった!