福岡市立中で生徒が個人情報流出させる…教員用フォルダーに不正アクセス、別の生徒ら12人に送信
福岡市教育委員会は26日、市立中学校の教員が授業で投影したパソコン画面に誤って教員用フォルダーを開ける「コード」を表示し、生徒2人が不正にアクセスして、うち1人が同校生徒らの個人情報を撮影していたと発表した。49人分の病気や長期欠席などの情報で、この生徒は画像を友人らに流出させていたという。 【写真】内申書、中学校の間でなぜこんなに違うのか
発表によると、教員は5月、パソコン画面をプロジェクターで投影した際、数十秒間、コードを映し出してしまった。教員が7月に同フォルダーで作業をしていると、途中で生徒1人がアクセスしたことを確認し、コードを変更した。
その後、コードのメモを取っていた生徒2人が、自身の学習用端末からフォルダーに約2か月間で計36回アクセスしていたと判明した。1人は中学3年生49人分の病気やアレルギーといった健康上の情報のほか、学習や長期欠席など生徒指導上の情報をスクリーンショットで撮影。画像は別の生徒や保護者計12人に送信されるなどして流出した。
11月、画像を見た保護者からの情報提供で発覚。学校は画像を保存していた人に削除を要請し、情報を流出された生徒に謝罪した。流出させた生徒は聞き取りに「興味本位でやってしまった」と話しているという。