女子ボクサーが実践する「ファスティング」…ダイエット以外でも勧める「意外な理由」
実践しやすい「軽いファスティング」
日々の生活で、仕事や子育てに追われ、疲弊しがちな同世代から上の人々に対し、藤原はこんな言葉を送る。 「私自身もやっているのですが、長期のファスティングではなく、1食や1日、食事を抜くことで健康的に過ごせたりします。お米を摂るように心掛け、濃縮還元フルーツジュースや野菜ジュースを含む清涼飲料水を避けることを意識しています。 お昼にしっかりお米を食べると無駄な間食が減りますし、活動するためだけでなく、脂肪を燃焼させためのエネルギーの源となります」 ファスティングの代替案として、彼女が具体案として挙げた2点は、週に1度でもいいので、夕食を抜くか、軽くすること。もしくは、朝食を青汁やプロテインなどにして固形物を摂らずに、一日の中で食さない時間を可能な限り長くすることだ。 「夕食を摂らない、もしくはスープやフルーツだけにすることで、滞留物の消化を促進させ、胃腸や肝臓を休めることに繋がります」 思い立ったら、即行動に移る藤原は、2015年2月に乳製品や小麦粉を一切使わない焼き菓子を製造販売する店、『RUBIA』を千葉県浦安市にオープンした。健康や美容を気にする人に、安心して食べられるお菓子を提供しようと、10坪の土地で展開中だ。 「バターでなく豆腐を原材料にしたり、小麦粉ではなく大豆を使ったり、グルテンフリーで、添加物や精製された砂糖も不使用で商品を作っています。接客が好きな母への親孝行の意味もあるのですが」 実母との二人三脚で運営する店は、早10年目に入った。そして、開店とほぼ同時期に、ボクシングジムに通い始める。スポーツトレーナーとしてボクサーと接したことがきっかけで興味を持ったのだ。27歳の時だった。 小学生時代に陸上、体操、水泳、中学・高校ではバレーボールに打ち込んだ藤原は、進路を日体大とするほど、スポーツに関心があった。 「どこかで一番になって周囲に認められたいという気持ちがあって、それがたまたまスポーツだったんですよね。子供の時期でしたし。それで、色んな種目をやってきました。でも、楽しいというよりも何となく活躍出来て…という感じだったんです。日本一とかいうレベルでもなかったですし。 でも、ボクシングはやっていて心底楽しさを覚えました。それと共に、やってもやっても難し過ぎて、何も出来ない。殴られますしね…。自分が信じていたものが、全て覆される、一切通用しないのがボクシングだったんです。もう、叩きのめされましたよ」