世界一売れているスタッキングチェアはどれ?1脚あるだけで部屋がおしゃれに見える!北欧の名作椅子がほしい!
北欧モダンデザインの原型をつくり上げ、20世紀において最も影響力をもった建築家・デザイナーと言っても過言ではない巨匠アルネ・ヤコブセン。彼は機能的で美しいデザインを追求し、建築内部の家具や小物までをデザインする「トータルデザイン」を大切にしていました。 【写真集】永遠の定番!北欧デザインの名作家具【アルネ・ヤコブセン】 ヤコブセンが手掛けた家具には柔らかな曲線が多用されており、人を優しく包み込むようなデザインが特徴的です。その代表的な椅子をご紹介します。
アルネ・ヤコブセンとは?
アルネ・ヤコブセン(1902-1971)はデンマーク出身の建築家です。初期には建築作品で注目を集めていたなか、1950年代からは家具のデザインに注力。歴史あるインテリアメーカー、フリッツ・ハンセン社と共に家具デザインを手掛け、当時は画期的な新素材であった成型合板を用いたアリンコチェアやセブンチェアなどを生み出しました。 ヤコブセンの傑作であるSASロイヤルホテルは1956年、世界初のデザインホテルとして設計を依頼されたものです。外観から内装の細部に至るまで、ありとあらゆる要素をヤコブセンがデザインした「総合芸術」としてつくられました。このホテルのために生み出された家具の数々もまた、色褪せることのない名作として受け継がれています。
1 アリンコチェア(フリッツ・ハンセン)
アリンコチェアは、1952年にノボノルディスク社の社員食堂のためにデザインされました。9層からなる成形合板のシェルと、スリムなスチール脚で構成されています。 バイオリンなどの弦楽器を彷彿とさせる、芸術的でエレガントなフォルム。スレンダーな姿ながら、驚くほどの強度と座り心地のよさを兼ね備えた名作です。オリジナルの3本脚仕様と後に加わった4本脚仕様があります。
2 セブンチェア(フリッツ・ハンセン)
1955年にデザインされたセブンチェアは、家具の歴史におけるアイコン的存在。その曲線を描くフォルムは、唯一無二の愛嬌と普遍性をもっています。 背の上部と脚の先が両サイドに張り出しているため、簡単にきれいに横一列に並べることができ、もち上げてスタッキングする際もスムーズ。これまでに世界で最も売れているスタッキングチェアとしても知られている、永遠の定番です。