阪神・球児監督、V奪還のキーマンに大山悠輔を指名「すごい球団(巨人)が獲りにきていたし」重圧は「全くない」言い切るワケ
阪神・藤川球児新監督(44)の新春インタビュー後編。一昨年は日本一、昨年も2位と結果を残した岡田彰布前監督(68)の後を託された青年指揮官は、なぜ重圧は「全くない」と言い切れるのか。2年ぶりV奪還のキーマンを問われて即答した、ストーブリーグを大いに賑わせた〝あの男〟を始め、歴代の監督が鍛え上げてくれた精鋭たちが自信の源だ。 (岩﨑正範) 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・大竹耕太郎と才木浩人 ――昨年の就任会見で「批判は一切気にしない」と話していたが、そうなったのはいつからか 「メジャーから帰国して独立リーグの高知にいた頃です。あそこから自分で人生を決断するというのが分かった。人がどう言おうと関係ないし、それは一過性のものなんで、と」 ――周囲に左右されない自分の考えが軸にある 「そうですね。今は監督としてしっかりとタイガースの看板を守りながら強くする。選手全員は無理だけど、競い合う中で歴史に残るようになってもらったりのサポートを全力でやる。僕がプレーできるわけでないんで。それだけです」 ――一昨年に日本一、昨年も2位と結果を出した岡田前監督の後任で重圧はないのか 「全くないです。能力を持った首脳陣、力のある選手たち、年齢層も若い。そういう選手、スタッフがいる状況で僕がチームを預からせてもらうことに対する感謝の方が大きい。すごく時間をかけて鋳造するようなチームを受け持ってと言われると、この球団では…難しい。組織を作り直す時間が要るというなら僕は多分やっていないし、受ける理由もない」 ――今は常に優勝争いができている 「チームを継続させるという部分では、(選手時代の)僕はなんとか死守しようと抑えでやってきた。その中でたくさんの新しい選手が出てくるのも見てきた。だから、岡田監督の後がどうこうというよりは選手、スタッフを残していただいているのが大きい。(生え抜きの育成に注力した)金本(知憲)元監督から始まったあの時が、今につながっている。チームの過渡期を迎えさせないためにどうするかというのは出てくると思うけど、その決断だけじゃないですか、僕がやるべきことは」 ――就任1年目の今季、チームの中心として考えている選手は