「麻布台」一度は行きたい絶品店~古い住宅街が最新タウンに
週末の朝、集まっていたのは「六本木ヒルズ自治会」のメンバーたち。 長年六本木に住む男性は「『六本木ヒルズ自治会』は日本一」と言う。また前出「エストネーション」の吉谷店長も「皆さんと友達というか町内会みたいな感じで参加している」と言う。毎月自治会で集まり、「六本木ヒルズ」周辺をきれいにするゴミ拾い活動を行っているのだ。 そこには古くからの住人、「六本木ヒルズ自治会」特別顧問・谷澤敏充さんの姿も。森ビルとの交渉の末、「六本木ヒルズ」に移った。 「一生懸命やっていますよ。ちょっとやってやめるなら、やらないほうがいいんだけど、森ビルはその点、始めたらやめない。そこが偉いところ」(谷澤さん) 開発の歴史を胸に、森ビルは、今も街を磨き続けている。
300の新ビジネス進行中~虎ノ門ヒルズの秘密
2023年、4棟全てが完成した「虎ノ門ヒルズ」。おしゃれなカフェの隣に森ビルが作った施設は、さまざまな企業が業種を超えて集い、最新技術のコラボを生み出す「TOKYO NODE LAB」だ。 奥にあるスタジオでは、タブレットをかざすと、小さな箱の上にダンスをする人物が合成された。「スタジオで撮影したダンサーのコンテンツをオブジェの上に出した」という。 森ビルやキヤノン、日本IBMなどが開設したバーチャルスタジオ「ボリュメトリックビデオスタジオ」。57台のカメラで人間の動きを記録すると、その3D映像をリアルタイムで生成できる。このスタジオから今までにない映像コンテンツを生み出そうと 先端企業が集まっている。 「森ビルさんや『ノードラボ』に参画している他の企業と一緒になれば、普通はできない体験を作っていけると期待しています」(「KDDI」事業創造本部・山崎あかりさん) 新たなビジネスを生み出す施設は他にもある。大企業が殺到している「ARCH」という会員制のワークスペース。集まっているのは100社以上の大企業の新規事業部門だけだ。入居する企業の森下真行さんは「どのように新規事業を進めていくのか、共通した悩みがあるから『ARCH』に入居しました」と言う。 ここではさまざまな形で事業立ち上げをサポートしてくれる。例えば、相談に乗ってくれるメンターは「ゼクシィ」を立ち上げた渡瀬ひろみさんだ。