巨人・阿部慎之助監督、レジェンドの前で誓った日本一! 豪華OB総会、王貞治ソフトバンク会長は野球の〝神髄〟熱く語った「『丁寧さ』が最終的に自分を支える」
巨人のOB会総会が7日、東京・文京区の東京ドームホテルで開かれ、阿部慎之助監督(45)が4年ぶりのリーグ優勝を報告した。懇親会ではソフトバンク・王貞治球団会長(84)が登壇し、リーグ優勝を果たしながら日本一を逃した両軍へ「丁寧さ」の重要性を説き、来季は日本シリーズで対戦することを願った。 そうそうたる顔ぶれが、レジェンドの言葉に聞き入っていた。壇上に立ったソフトバンク・王会長は、古巣の巨人OBたちへ、野球の〝神髄〟を熱く語った。 「巨人に30年、ホークスに30年。もうプロ野球に60年いる私の野球に対する思いは、ただ一つ。『丁寧さ』が最終的に自分を支える。(守備の)球際でも、打撃でも。つい最近になって思うようになりました」 球団創設90周年を迎えた巨人は阿部新監督のもとで4年ぶりのセ・リーグ優勝を達成。しかし、クライマックスシリーズ・ファイナルステージでDeNAに敗れた。ソフトバンクはパ・リーグを制して日本シリーズに進出したが、巨人を下したDeNAの前に敗れた。両軍ともにセ3位のDeNAの下克上を許した。 王会長は「4年ぶりにリーグを勝ったことは喜ぶべき」と祝福しつつ、「勝負は本当に分からない。『これは勝てる』と思うときが一番危ない」と勝負哲学を熱弁。最後は「来年はジャイアンツとホークスで決戦しましょう」と締めくくった。 続いて壇上に上がった阿部監督は「ジャイアンツは日本一になって初めて評価されると思っております。なんとかみんなで知恵を出し合って、日本一になってご報告できれば」とOBの前で約束した。世界記録の868本塁打を誇り、選手、監督として計13度の日本一を経験した世界の王がたどり着いた〝答え〟は丁寧さ。阿部巨人の新たなキーワードとなるかもしれない。(谷川直之) ★DeNAか巨人か…〝揺れた〟中畑清OB会長 OB会長を務める中畑清氏は、元DeNA監督という立場もあり、巨人がDeNAに敗れたセ・リーグのクライマックスシリーズを「OB会長なのにどっちを応援するんだとよく聞かれました。ただ、野球の視聴率が高かったことが大事」と振り返った。総会には現役のコーチも含めて85人が参加し、前監督の原辰徳氏、元監督の高橋由伸氏、江川卓氏、山口寿一オーナーらが出席した。