40代からでも年収、やりがいはアップできる…「幸せな転職」を実現するために「大切なこと」
現代社会でのキャリア形成において、多くの人が陥りがちなのが「自分の価値を過小評価する」ことです。特に40代、50代になると、「自分のキャリアはもう伸びしろがない」「いまさら新しいことはできない」と思い込んでしまう方も少なくありません。しかし、その考え方こそがキャリア形成の最大の壁です。 【一覧】入ると“損”する「私立大学」ランキング…コスパ最悪だった意外な名門大学 実は、自分が日々行っている仕事の中には、他者から見れば「特別なスキル」として評価される要素が数多く含まれています。ただ、それを自分で気づくことが難しいのです。私たちのサポートから、「他者目線」を得ることによって、新たな自己価値を見出す方は少なくありません。前編〈「転職に失敗する人」の5つの共通点…「目の前の不満」に流される前に「やるべきこと」〉では転職の失敗事例を紹介しましたが、後編では成功例をお伝えします。
48歳で年収200万円アップを実現した“自己理解”の力
あるメーカーでエンジニアとして勤務していた水谷さん(48歳・男性、仮名=以下同様)は、会社からの評価に不満を感じ、さらに部署での業務にマンネリ化を覚え、キャリアチェンジを模索していました。水谷さんはもともとエンジニアとしての知見や、これまで開発してきた製品を自身の強みとして、より先進的なプロジェクトへの参画を希望していました。 ですが、幾度かの面談を重ねるうちに、自分には分析力やプロジェクト管理能力という強みもあることに気づきました。 その分析結果を活かし、まったく異業種ではありましたが、これまでのキャリアや特性を活かせるコンサルティング業界への転職を決断。その結果、年収が200万円以上アップという結果に! 年収に見合う適切な評価を得られたほか、さらに仕事への満足感も手に入れることができたのです。 40代後半という新たな挑戦のタイミングで転職が成功した背景には、もちろん水谷さんの能力の高さは欠かせない要因ですが、自己理解を深め、それを素直に受け入れることができた柔軟さと謙虚さも成功のカギとなりました。