「デカいだけじゃダメ」春高バレー3連覇を狙う駿台学園・川野琢磨(身長197cm)“異例の挑戦”とは?「石川祐希、高橋藍のように…将来は日本代表で」
“デカい”だけじゃ武器にならない
幼稚園の年長からバレーボールを始め、中学でも全国制覇を経験している。体躯にも恵まれたいわゆる“エリート”の部類に属する川野だが、「駿台では試合にも出られない」の言葉はあながち間違いではない。事実、連覇した1、2年時の春高はどちらもスタメンでもレギュラーメンバーでもなかった。昨季まではポジションがオポジットだったこともあるが、守備力や攻撃力、チームとしての形を考えた時、川野より役割を果たせる選手が多くいた。 ただデカい選手というだけでは、武器にはならない。アウトサイドヒッターに本格転向した今季、特に重視してきたのが「トレーニング」と「サーブレシーブ」。日々の練習や試合で課題だと感じていたことに加え、新たな刺激と経験が川野の意識を変えるきっかけになった。 「去年(2024年)の春高が終わった後から、グレベア(東京グレートベアーズ)の練習に練習生として参加していたんです。高校生のレベルだったらめちゃくちゃ強いサーブに見えるボールも、簡単にオーバーハンドでレシーブするし、スパイクのパワーも違う。全部のレベルが全然違いました」 春高の東京予選が行われる2日前の、2024年11月22日にSVリーグの東京グレートベアーズは今大会終了後に強化育成選手として川野が入団することを発表した。高校生や大学生を対象に、トップアスリートとしての成長を促すことを目的とした東京グレートベアーズ独自の制度で、同様に大阪ブルテオンの前身、パナソニックパンサーズに当時高校生だった牧大晃(現・筑波大3年)が加入した例もある。 梅川監督も「可能性がある選手はできるだけ早く、高いレベルを体験したほうがいい」と考える推進派。そのため昨年から同じ東京のグレートベアーズの誘いを受け練習生として参加した。 実は高校卒業後にSVリーグで挑戦しないか、とグレートベアーズを含む数チームから誘いを受けていたが、川野は早稲田大への進学を希望。大学側の協力も得て入学までの期間にグレートベアーズの練習や試合に同行することになった。異例の挑戦ではあるが、大学入学後もオフシーズンなど可能な限り「上のレベルを体感したい」と目を輝かせる。 川野はすでに実際に練習参加を経て、多くの刺激をもらったと語る。 「サーブレシーブやブロック、一つ一つプレーはもちろんですけど、リベロの古賀(太一郎)さんが練習の時からずっとプレー中はコート内で声を出して指示を出し続けていて。毎回必ず当たり前にやり続けているのがすごいな、って。学ぶことがいっぱいありました」
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