「デカいだけじゃダメ」春高バレー3連覇を狙う駿台学園・川野琢磨(身長197cm)“異例の挑戦”とは?「石川祐希、高橋藍のように…将来は日本代表で」
197センチの身体が、ひときわ大きく見えた。 身長だけでなく、スパイクの打点も明らかに高い。高校生がこの高さを相手に戦うのは、さぞ大変なのではないか。 【画像】「めっちゃイケメン!」とSNSで話題の身長197cm高校生の素顔は?「かわいすぎるだろ…」石川祐希、高橋藍、西田有志など男子バレー日本代表の超レア幼少期&学生時代も見る 春高バレーが迫る昨年末、駿台学園の練習を見た時にそんな印象を抱いた。5対5の応用練習で川野琢磨がバックアタックを放つ姿を見て、思わず「たかっ」と言葉が出そうになった。 練習を終えた川野に尋ねると、表情が緩んだ。 「トレーニングの成果です。最初はベンチプレスをやっても40キロも持てなかったんですけど、今は80キロまで持てるようになって、脚力もついたからジャンプ力も上がった。最高到達点は3年間で320から343まで伸びました」 身長自体も、川野本人は「まだ伸びるかもしれない」と半信半疑で苦笑いを浮かべるが、梅川大介監督が証言する。 「身長、まだ伸びていますよ。身体はまだまだ細いですけど、だいぶ変わってきた。ここからまたちゃんとトレーニングをしていけば、もっと跳べるようになる。そもそも、ウチのバレーは高いトスをしっかり打ち切って勝負するスタイルではない。移動も攻撃もスピードを求めるので、常に深く踏み込んで跳ぶことも求めていません。だから“跳ぶ”ということに関して川野の評価はそれほど高くないかもしれないですけど、スパイクの空中姿勢がブレなくなったし、ハイセットを打つ時にはちゃんと跳んでしっかり叩ける。やっと、土台ができてきました」
春高バレー3連覇を狙う駿台学園
1月5日に開幕した春高バレー。大会2連覇中ということだけでなく、今年は夏のインターハイ、駿台学園の選手が主軸を担い「東京代表」の選抜で出場した秋の国体も制覇。大会3連覇と高校3冠が懸かる春高では当然、優勝候補の筆頭だが、「目立つのが好きじゃないから、あんまり注目されなくてもいい」と笑う川野の言葉には気負いも余分なプレッシャーも感じることはない。 「勝てるかな、とか、勝ちたいと思うこと以上に、やってきたことをどれだけ出し切れるか。ちゃんと自分たちのバレーをやりきりたい、っていう思いのほうが強いです」 勝利至上主義ではなく、見据えるのはその先。駿台学園の強さはまさにその基軸にあるのだが、川野の話を聞くと、向けられている視点が「今」だけでなく、その「先」にあると改めて気づかされる。 「高校だけなら、高いトスだけを打っていても勝てるかもしれないですけど、その上で同じようにできるかと言えば違う。大学になれば僕と同じぐらいの高さの人はいるから、高さだけで通用するとは限らないじゃないですか。だから、速さも必要だし、ちゃんとリバウンドを取ったり、コースを狙う技術も必要。そもそも、そういうことができないと駿台では試合にも出られないので、自分に必要なことが何かを考えるようになりました」
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