21歳差の男女が葛藤を乗り越えて“夫婦“になったワケ「親と妻の両方を介護なんて…」の声も
介護の不安はありつつも「ずっと一緒にいられる」
――結婚は2020年8月。5年目となった今描いている、自分たちの将来像は? かい:平和に暮らせればいいな。僕らの子ども代わりの猫ちゃんが3匹もいますし、愛情をそそぎながら、ひっそり幸せに生活できるのが一番です。 えみ:出産が難しいから、保護猫を育てようと決めたんだよね。2023年にはマイホームも完成して、今ある家でずっと一緒に暮らしていきたいなと思っているんです。じつは、結婚前はおたがいに「家を建てるなんてアホやんな」と思うほどで、賃貸で住むのが一番と思っていました。 でも、家族が増えるにつれて、賃貸を転々としていては、柱の傷とか、家の思い出も残せなくなると考えが変わって。21歳差の夫婦である以上、年上の私が先に老いるのは当然ですし、介護を見越したのもありました。いつか、車椅子生活になっても暮らせるようにバリアフリー住宅にして、マイホームで生涯を終えられればと思っています。 かい:介護の不安については、周囲からもよく聞かれるんです。なかには「親と妻の両方を介護なんて、できるわけないやろ」と言ってくる人もいますけど、そう言われると逆にちゃんとやってやろうと思える性格もあり「若いうちに介護する方が体力もパワーもあっていいやん」と思ってしまいます(笑)。えみが言ってくれたように、家を転々としていたら記憶は残っても形は残らないし、僕はえみとの思い出がたくさん詰まったマイホームでずっと暮らし続けたいです。 <取材・文/カネコシュウヘイ>
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