お笑いコンビ「レインボー」のコントをYouTubeで“無断”アニメ化 動画は「非公開」に…それでも残る“著作権法違反”訴訟リスク
今年9月、お笑いコンビ「レインボー」のジャンボたかお氏が、X上で行ったポストが大きな話題となった。 ジャンボ氏「コント作るの簡単じゃ無いんだよ、、一言謝ってほしいよ、、、」 「凄いこいつら、俺らのコント何本もパクリにパクってるけど、許されるのか?!」 レインボーのネタと“ほとんど同じタイトル”の漫画アニメが、YouTubeチャンネル「オンナのソノ」に公開されていたことを告発したのだ。
オンナのソノは「タイトルの一致」認めつつ“釈明”
ジャンボ氏による告発後、SNSを中心に「オンナのソノの動画は著作権侵害ではないか」など批判的な声が集まり、無断盗用の疑いが指摘された動画はすべて非公開となった。また、レインボーの他にも、ジェラードン、エレガント人生など人気芸人のネタ動画と“ほとんど同じタイトルの動画”が同チャンネルに複数アップされていたことも明らかになった。 後日、オンナのソノはチャンネル上で「お詫びとお知らせ」を公表。盗用疑惑について、タイトルが一致していたことと、動画の作成にあたりレインボーなど他のチャンネルの動画コンテンツを参考にしていたことを認め、〈本件動画内のストーリーやセリフ自体について、本件投稿者コンテンツと一致している事実はございませんでした〉と釈明した。 指摘を受けた動画は炎上後すぐに非公開となったため、タイトルだけの模倣だったのか、ストーリーやセリフの一部も引用であったのかは判然としない。 とはいえ、少なくとも“参考”にされた上で“タイトルを無断盗用された”芸人らに、オンナのソノ側から直接の謝罪などはないようで、ジャンボ氏は〈以上〉と締めくくられた謝罪文に対し「謝る側にも関わらず以上で終わらせるチャンネル」と皮肉を込めてポスト。さらに、YouTubeチャンネルには『【コント】人のネタパクってYouTubeに載せてる友人にブチギレる男』を公開し、騒動を笑いに変えた。 「著作権」が注目される本件について、YouTube「不動産弁護士チャンネル」を運営し、M-1グランプリに出場するなど“芸人”の顔も持つリット法律事務所の清水勇希弁護士に、法律家としての見解を聞いた。