西田五段 永瀬九段との王将戦挑決プレーオフ敗れるも、今期は「出来過ぎ」
将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグのプレーオフが25日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、西田拓也五段(33)が永瀬拓矢九段(32)に敗れた。 【画像あり】 永瀬九段 藤井王将への挑戦権獲得 「藤井さんと2日制を指したことないと気付き…指したいと」 リーグ初参戦ながら5勝1敗でプレーオフ進出を決め、リーグの台風の目となった西田。タイトル初挑戦は逃したが「出来過ぎです」と今期を振り返った。 先手西田の三間飛車に対し、後手永瀬は穴熊を選択。にらみ合う展開が続いたが、永瀬の72手目△4四銀を見て「見えてなかった。それまでは指せていると思っていた」と語った。自らの攻め筋を封じられ、さらに78手目△9八馬と香を取られた手も「軽視していた」と反省。持ち駒にされた香を攻めに使われ、馬の働きも抜群に。ジワジワと形勢を離された。 残留を決めた西田は、来期に向け「またチャンスがある。頑張りたい」と意気込んだ。