西武と契約合意のセデーニョに他球団が警戒…「大化けの可能性秘めている」
育成からはい上がった助っ人
過去に育成契約で入団し、日本で活躍した助っ人外国人がアーロム・バルディリスだ。08年に阪神に入団すると、三塁の堅実な守備が首脳陣の目に留まり、5月に支配下登録を勝ち取り一軍昇格。77試合出場で打率.227、3本塁打、16打点をマークした。翌09年は23試合出場にとどまったが、ウエスタン・リーグでは打率.358の好成績で首位打者を獲得。10年にオリックスに移籍すると、打率.301、14本塁打、50打点をマークするなど勝負強い打撃を見せ、守備でも7失策は100試合以上三塁の守備に就いた選手の中で最少だった。その後も中距離打者としてチームの核になり14年からDeNAに移籍して2年間プレー。6年連続2ケタ本塁打をマークした。
得点力アップへ起爆剤に
丸刈り頭がトレードマークだったが、DeNAでプレーした15年はモヒカンヘアに。髪型の変化について週刊ベースボールの取材で、こう語っていた。 「昨年までは丸刈り頭にすることが多かったね。日本で長くプレーするようになったし『初心を忘れない』という意味もあったんだ。スタートが育成選手だったから。今シーズンは自己流のモヒカン。両サイドを刈り上げるスタイルだね。オリックスからDeNAに移籍して、チームとしても個人的にも悔しい思いをした。『今年は違うぞ』という意気込みを示すためにも、丸刈りはやめたよ。色も少し、部分的に入れて、ハイライトカラーにした。オフにする髪型で『マイアミスタイル』って呼んでいるんだ。チームメートの評判もいいし、われながらグッドだと思うよ(笑)」 セデーニョも自慢の長打力と確実性を兼ね備えた強打者に成長すれば、日本で長い期間プレーできるだろう。球団史上ワーストの91敗で最下位に低迷した西武はリーグワーストの350得点。2ケタ本塁打をマークした選手はゼロだった。得点力アップに向け、セデーニョは起爆剤になれるか。 写真=BBM
週刊ベースボール