尹大統領の弾劾審判でTF発足 本格準備に着手=韓国憲法裁
【ソウル聯合ニュース】韓国憲法裁判所は17日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾審判の本格的な準備に着手する。 法曹関係者によると、憲法裁は10人前後の憲法研究官が参加するタスクフォース(TF)を発足させることを決めた。前日には鄭亨植(チョン・ヒョンシク)憲法裁判事を主審裁判官に指名しており、各機関に対し意見や必要な資料を要請する手続きも進める予定だ。 憲法研究官は通常、各裁判官を補佐する「専属部」と社会権、自由権、財産権に分かれた「共同部」に配置されるが、大統領の弾劾という重大性を踏まえ、今回の事件を検討する専門のTFを設けた。 2017年に罷免の判断が下された朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾審判ではTFに約20人が参加した。当時に比べると今回の規模は小さいが、審理の進捗によっては人数が増える可能性もある。 尹大統領も弁護団の構成を準備し、本格的な対応に乗り出す。 弁護団の代表を務める金洪一(キム・ホンイル)前放送通信委員長を中心に、捜査対応を担う検察出身の弁護士と弾劾審判を担当する憲法裁出身の弁護士を探しているとされ、弁護団の構成が終わるまでには多少時間を要するとの見方が出ている。 弾劾審判の最初の弁論準備期日は27日に決まった。争点と審理計画が整理されれば、早ければ来月にも正式な弁論が始まる見通しだ。 尹大統領の弾劾を巡っては賛成派と反対派の市民がそれぞれ活動を展開しており、憲法裁は普段開かない広報官による記者会見を開くなど対応に追われているが、法と原則に従い公正に事件を審理・決定する方針だ。
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