WFP、ガザで「車両に発砲された」とイスラエル軍を非難 3台に16発、負傷者なし
【カイロ=佐藤貴生】世界食糧計画(WFP)は6日、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、通行中の車両がイスラエル軍に発砲されたと発表した。負傷者はなかった。WFPは「恐ろしい事件」だとして軍を強く非難するとの声明を出した。 声明によると、発砲は5日、WFPの職員8人が分乗していた車両3台に対して行われた。車両にはWFPのロゴが表示されており、イスラエル側から必要な許可を得ていたが、少なくとも16発が撃ち込まれたという。 イスラエル軍は経緯を調査する方針を示した。ガザでは食料など生活必需品が不足して人道危機が深刻化しているが、イスラエル軍はガザへの支援物資搬入のため、できることはすべて行っているとしている。