上田2G1A&守田2Gの森保J、酷暑バーレーンで5発圧勝!! 他の強豪苦しむW杯最終予選で12得点0失点連勝スタート
[9.10 W杯最終予選 日本 5-0 バーレーン リファ] 日本代表は10日、バーレーン・ナショナル・スタジアムで行われた北中米ワールドカップアジア最終予選第2戦でバーレーン代表と対戦し、5-0で圧勝した。エースFW上田綺世が2ゴール1アシスト、MF守田英正がA代表で初となる2ゴールの大活躍。2試合合計12得点0失点の圧倒的な破壊力で最終予選2連勝を果たした。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 日本は5日の中国戦に7-0で勝利し、C組唯一の連勝をかけて臨む中東のアウェーゲーム。午後7時のキックオフでも気温35度に達する酷暑の中、中国戦から先発メンバー変更は1人にとどめ、MF久保建英に代わってMF鎌田大地が先発した。 システムは6月シリーズから始めた3-4-2-1で、GKは鈴木彩艶。3バックは左からDF町田浩樹、DF谷口彰悟、DF板倉滉が並んだ。ダブルボランチはMF遠藤航とMF守田英正で、ウイングバックは左にMF三笘薫、右にMF堂安律の攻撃的起用。シャドーは左にMF鎌田大地、右にMF南野拓実が入り、1トップはFW上田綺世が務めた。 暑さにも配慮したゲームプランの中、先に決定機を迎えたのは日本だった。前半9分、最終ラインで相手を引きつけながらボールを回し、町田のパスを受けた三笘がゴール前にクロスを送ると、飛び込んだのは右サイドの大外から走った堂安。右膝でのボレーで合わせたが、惜しくも左ポストを叩いた。 するとここからはバーレーンが攻勢をスタートする。前半11分、右サイドからのロングスローでエリア内を攻め込まれると、頭でのパス交換からMFコマイル・アルアスワドに狙われ、鈴木がなんとかパンチング。さらに同13分、MFモハメド・マルフーンのドリブルに遠藤がかわされ、カットインシュートは守田がブロックしたが、立て続けにピンチを迎えた。 苦しい時間が続いた日本は前半16分、谷口と遠藤の連係で相手のプレスをかわし、右への展開から堂安がスルーパスを送ると、これに抜け出した南野が右足シュート。だが、これはGKの正面に飛ぶ。同25分には右の高い位置を取った板倉から三笘にクロスを狙うが、DFビンセント・アニ・エマニュエルにクリアされた。 それでも飲水タイムを挟んだ前半34分、日本が均衡を破った。右で持ち上がった遠藤がスルーパスを送ると、エリア内右に鎌田が走り込み、低いクロスボールでDFアブドゥラ・アルハラシのハンドを誘発。幸運な形でPKを獲得した。キッカーは上田。相手サポーターからレーザーポインターを当てられながらも左に蹴り込み、先制点を奪った。 そのまま試合はハーフタイムに入り、後半開始時、日本は堂安に代わってMF伊東純也を投入。するとすぐに再び試合を動かした。同2分、深く攻め込んだ攻撃から鎌田のパスが右に渡り、伊東がワンタッチで折り返すと、エリア内右で受けた上田が鋭く右足一閃。強烈なシュートをファーサイドネットに突き刺し、エースの2点目で2-0とした。 なおも主導権を握る日本は後半12分、守田の右サイドへのパスに伊東が抜け出し、そのままゴール前までえぐってシュート。これはGKエブラヒム・ルトファラーのスーパーセーブに阻まれたが、途中出場の伊東が圧倒的なパフォーマンスを続けた。 すると後半16分、日本は再びリードを広げた。守田の縦パスを受けた上田がエリア際で相手を背負い、時間を作ると、3列目から動き直した守田にラストパス。最後は守田が冷静にGKとの1対1を制して右足で流し込んだ。さらに同18分、左サイドを突破した三笘がクロスを送ると、またも守田がゴール前で反応。左足ダイレクトで押し込み、守田の2点目で4-0とした。 大量点差にバーレーンの観客が一斉に帰路に就き始める中、日本は後半20分に2枚替えを行い、上田と南野に代わってFW小川航基とMF久保建英を投入。さらに同27分には三笘を下げてMF中村敬斗を入れ、攻撃陣にテコ入れを加えた。 その後はバーレーンの選手たちが足を止める中、冷静にボールを動かしながら攻め筋を探り、両サイドを使って攻撃を展開。すると同36分、中村の左足シュートがGKの足に当たって高く跳ね上がると、これを小川がヘディングで押し込み、5-0とした。 直後の後半36分には守田に代わってFW浅野拓磨を入れ、攻勢を緩めることなくタイムアップ。C組ではライバルのオーストラリアが1分1敗と大きく苦しみ、他グループでもアジア杯王者のカタールや韓国が勝ち点を落とす中、日本は2戦合計12得点0失点の2連勝でグループ単独首位に立った。