梁果琳さん

　9月に神奈川県・横浜のコンビニで万引きしようとした男性を、“ヘッドロック”で取り押さえ、警察署から感謝状が授与された23歳の女性が話題です。ねとらぼで編集部は、事件から約1カ月経過した10月、会社員の梁果琳（りょう・かりん）さんにお話を聞きました！ 【画像】強盗にかみつかれた現在の腕は

ヘッドロックは初めてだった

　梁さんは9月16日、コンビニで代金を支払わずに逃げようとした男性に「四肢を封じなければ……」というとっさの判断により、足をかけて倒し“ヘッドロック”で取り押さえました。その際に左腕をかまれ、当時はくっきりとかみ跡が残ったといいます。梁さんの勇敢なエピソードは、テレビやネットなどさまざまな媒体で大きく報じられました。 ――　事件から1カ月ですが、まずはおケガは大丈夫でしょうか 果琳さん　ご心配いただきありがとうございます！　痛みはもうございません。かまれた翌日に病院で感染症の検査もして無事です！ 　かまれたのはダサいし危ないので、次回からは通報するだけにします……！ ――　部活は茶道部だったとのことですが、何か防犯教室などに行ったことがあるのでしょうか……？ 果琳さん　ないです！ ――　では、ヘッドロック経験のご経験は……？ 果琳さん　ないです！（笑）　ヘッドロック初体験です（笑） ――　もしかして、“人より強いかも？”というご自覚はありますか……？ 梁さん　中2までラグビー部の男の子と腕相撲で互角でした！　1回男の子に勝つと隣のクラスの男の子まで勝負を挑みにくるくらい怪力で有名でした。中3で転校してからは反抗期と厨二病を拗らせて男の子と会話すらしなくなりました。たぶん今は勝てません……。

「アニメの影響で」とっさの判断

――　アニメがお好きということで、“四肢を封じなければ”という判断も「アニメの影響で」とのことでしたが、どんなアニメを思い浮かべたのでしょうか？ 果琳さん　このアニメのこのシーンの再現というものはなく、どんなアニメでも、人を捕まえる時に腕をつかんだだけでは反撃されるか逃げられるフラグが立ちます。 　一方で強いキャラは「まず足を封じる、逃がさない」「次に四肢を封じる、抵抗させない」この2つがそろって初めて「制圧と捕獲」ができるので、戦う系のアニメやゲームを好む私にとって、人を捕まえるイメージは「寝かせる」「うつ伏せにする」「四肢を封じる」ということでした！ ――　その結果がヘッドロックだったと……！ 果琳さん　強盗がうつ伏せ、私は馬乗りとヘッドロックと背負い投げで、絶対にヘッドロックをかけようと思ったわけではなく、自然にそうなりました！ ――　会社の方、ご友人、ご家族等周囲の反応はいかがでしたでしょうか？ 果琳さん　親は最初、「でかした！」と言ってくれましたが、今は結構大きく報道されたので少し心配しているようです。親戚はニュースの映像を録画しまくって「A社よりB社の方が映りが良い」などソムリエ化しています（笑） 　会社の方はとても心配していて、他部署の方からメールがめっちゃ来ます！　友達からは「かりんならやりそう」「めっちゃおもろい」「イケメン」などの言葉をもらいました。 　ネット上は、ほとんどが「すごい！」と「心配！」の声であふれていました。