年末年始の混雑で「グリーン車」に座れなかった! 券を購入しても「席の確保」はされないの? 払い戻しは受けられる?
年末年始などの混雑時期は、いつもと違い在来線のグリーン車に座れないケースが発生するかもしれません。実はグリーン車は、座らない場合でもグリーン券が必要です。しかも、グリーン券の有効期間は当日中なので、仮に使わなかったとしても通常220円の払い戻し手数料が発生します。 これには納得がいかない人も多いかもしれませんが、どうにもならないのでしょうか? 本記事では、グリーン券を持っているにもかかわらず満席だった場合の対処法を解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
グリーン券は座席の確保を保証するものではない
在来線のグリーン車は「自由席」であり、必ず座れるわけではありません。そのため、混雑時にはグリーン車でも座席が埋まってしまい、立ち席になることがあります。 しかし、JR東日本が公式サイトにおいて「グリーン車では、通路やデッキにお立ちの場合でも普通列車グリーン券が必要です」と明記する通り、座席が確保できない場合もグリーン券が必要です。 つまり、座席が確保できなくても、グリーン車に乗車している限りグリーン券は消費されてしまいます。
座れなかった場合はどうすればいい? 実は払い戻し手数料は不要
グリーン車が満席で座れず普通車を利用した場合、グリーン券は消費されません。しかし、グリーン券は当日中のみ有効で翌日以降に持ち越せないため、払い戻しが必要です。その場合、通常は手数料220円がかかります。 しかし、満席の場合は 「不使用証」 という証明書を取得することで、手数料なしで払い戻しが可能です。不使用証は、グリーン車内のグリーンアテンダント に「満席だから普通車に移りたい」と申し出ることで発行してもらえます。窓口で不使用証とグリーン券を提示すれば、手数料がかからず払い戻しができるのです。 なお、モバイルSuicaグリーン券の場合、不使用証を受け取ってもスマホで払い戻しの手続きをしてしまうと手数料が発生します。手間はかかりますが、不使用証を持って窓口で払い戻し手続きをし、手数料を回避しましょう。
モバイルSuicaグリーン券なら電車到着後の購入もできる
グリーン車に座れるかどうかが分からないのであれば、電車到着後にグリーン券を購入したいところですが、これはあまりおすすめできません。理由は事前購入(Suicaグリーン料金)と車内購入(通常料金)でグリーン券の料金が異なるからです。 50キロメートル以上100キロメートルまでの区間では、事前購入だと1000円で済むのに対し、車内で購入すると1260円になってしまいます。電車が到着して窓から空席を確認後、グリーン券売機で買うというのは現実的ではありません。 それでも列車到着後に混雑状況を確認してから購入したい場合は、モバイルSuicaグリーン券を使いましょう。事前購入の料金が適用される上に、スマホ上で購入が完結するので、電車が来てからでも十分間に合います。 座れなさそうだと判断した場合は、購入せず直接普通車に乗るようにするのです。こうすることで、「不使用証」の発行依頼や窓口での手続きという手間が省けます。
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