巨人優勝も課題浮き彫りの「ショート問題」 解決策は若手三つ巴バトルか「宗山獲り」か
4年ぶりの栄冠にファンも沸いています。 就任1年目でセ・リーグの頂点に立った阿部慎之助監督率いる巨人です。「守り勝つ野球」を標榜し、昨シーズンのウィークポイントだったブルペン陣の再建に着手。先発投手陣には「困ったらど真ん中」と正々堂々勝負することを求め、四球数の大幅削減に成功。就任会見で語った「アレではなく、アベ」を見事に成し遂げたのです。 【画像】押さえておきたい「2024ドラフトの目玉」たちを厳選! 注目選手のプレー写真&寸評を一挙紹介 しかし、「先送り」となっている課題もあると指摘するのは、スポーツ紙のデスクです。 「正ショート問題です。今季は門脇誠のレギュラー定着が期待される中でシーズンに入りましたが、打率.243と昨季の成績(.263)を下回りました。失策数もリーグワースト3位の16と攻守に『2年目のジンクス』に苦しんだ格好です。ドラフト4位ルーキーの泉口友汰も66試合に出場し、併用となりましたが、正遊撃手になれるかは未知数。高卒4年目の中山礼都は勝負の9月に月間打率.450を記録するなど存在感を示し、トータルでも.318と輝きを見せましたが、不動のレギュラーを奪うまでには至っていません」 2024年シーズンは彼ら3人が三つ巴バトルを展開し、生き残ったショートがレギュラーの座をつかむのか、あるいは――。 10月24日のプロ野球ドラフト会議では、「10年に一人の名手」とも評される明治大のショート・宗山塁が各球団のスカウトから人気を集めています。 「このレベルの遊撃手は毎年のように出るものではありません。競合を覚悟で宗山に行く球団は多いと見られ、大抽選は避けられない状況です。守備は完全に即戦力。バットも対応力に優れ、開幕1軍が期待できます。人気球団の巨人としては、東京六大学の顔的存在である宗山のスター性にも魅力を感じていると思います」(前述のデスク) 一方、関西大のサウスポー・金丸夢斗や青山学院大の右のスラッガー・西川史礁らもチームの補強ポイントを考慮した際、喉から手が出るほど欲しい逸材。現時点では、彼らがドラフト1位の有力候補と言えるでしょう。 ショート3人によるサバイバルに勝ち上がった男が定位置をつかむのか、それとも――。まずは10月24日のドラフト会議で巨人が誰を指名するのか、注目するとしましょう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]