田中梓沙、西山真瑚の“あずしんペア” 2日間完走に充実感 肋骨負傷中の田中に西山「MVPは梓沙ちゃん」
◆フィギュアスケート ▽グランプリ(GP)シリーズ 第4戦・NHK杯 最終日(9日、東京・国立代々木競技場) アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ、リズムダンス(RD)10位の「あずしん」こと田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)は、92・12点。RDとの合計151・27点で、肋骨(ろっこつ)にケガを抱えながら滑りきった田中は「本当にフリーまで滑りきれるかなというのがすごく大きかったけど、無事に終えることができてほっとしています」と安どの表情を浮かべた。 息の合った滑りで、ホームの観衆を魅了。西山は「大きなミスなく滑りきることができて、自分たちの大きな達成感になっている」とうなずいた。完走に不安を抱える中、2日間を戦いきった“あずしん”。西山が「今回、梓沙ちゃんがしてくれた決断と、滑りきった。僕の中で、昨日と今日のMVPは梓沙ちゃんだなと思っている。本当に、ありがとうという気持ちでいっぱい」と語ると、隣の田中も「ありがとう」と応えた。 次戦は12月の全日本選手権(大阪)を予定している。治療との兼ね合いもあるが、西山は「全日本まで、どこまで回復するかはわからないけど、少しでもいい演技、進化した姿をお見せできたら」と前を向いた。
報知新聞社