「別れ話でもめた」被害女性が警察に相談 重体の男性と元交際関係 札幌・ビル放火事件
日テレNEWS NNN
札幌・すすきののビルで男女4人がけがをした放火事件で、被害にあった女性が「別れ話でもめた」などと相談していたことがわかりました。 ◇ 女性従業員(20代) 「彼氏と別れ話でもめた。彼氏が暴れた」 被害にあった女性が、警察に相談していた男女交際を巡るトラブル。これが、事件につながったのでしょうか。 26日、白昼から騒然となった札幌市の繁華街「すすきの」。ビルの中は“火の海”となり“爆発”するような様子もみられました。 事件がおきたのはビルの2階。当時営業中だったガールズバーでした。この火事で20代から50代の男女4人が救急搬送され、41歳の男性が今も意識不明の重体です。 警察は、意識不明の重体となっている男性が火をつけたとみて放火の疑いで捜査しています。
当時、店は営業中で、女性従業員3人、男性客2人がいたといいます。そこに、41歳の男性が訪れ、無言のままカウンターの中に…。この時、ガソリンとみられる液体が入ったバケツを持っていたということです。 けがをした50代男性(当時、客として来店) 「目つきっていうんですか、目を大きく見開いて、俯瞰(ふかん)して周りをみるような動作をして。カウンターの中まできて、何かを置いた。手に持っていたのはライター。それを高々と上げて、(火を)つけたまま、おろしていってドカーンと」 そして、41歳の男性とけがをした20代の女性従業員が以前、交際関係にあったことが、28日に新たにわかりました。 11月7日の夜、女性はすすきの交番を訪れ、警察に「別れ話でもめた。彼氏が暴れた」などと相談。当時、2人は同居していたといいます。そして翌日8日、警察は男性に口頭で注意し、その際、男性は「反省しています」などと話していたということです。その後、2人は同居を解消し、女性は別の場所に避難したといいます。
しかし、事件発生の2週間前、「元カレがSNS上で自殺をほのめかしている」と、女性が再び警察に通報。警察から注意を受けた男性は「もうしません」「死ぬつもりはありません」と話していたということです。 警察は、火をつけたとみられる男性の回復を待って、詳しく事情を聞く方針です。