【RIZIN】榊原CEO「皇治は…」、「ライアンの稼ぎメイウェザー超える」/一問一答
格闘技のRIZINファイティング・フェデレーション(FF)は3日、「RIZIN DECADE」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)内の第1部「ライアン・ガルシア VS 安保瑠輝也」の記者会見を都内で開催。第1部追加対戦カードが下記のように発表された。 ▼RIZINスタンディングバウトルール3分8R(61・2キロ契約) アマド・バーガス(米国) VS ショーン・ガルシア(米国) ▼同3分8R(63・5キロ契約) カーメル・モートン(米国) VS アルバート・パガラ(フィリピン) ▼RIZIN・MMAルール5分3R(59キロ契約) 神龍誠(神龍ワールドジム) VS ホセ・トーレス(米国) また「RIZIN DECADE」内の第3部「RIZIN49」で行われる予定だった「貴賢神 VS エドポロキング」が第1部のカードに変更となった。 安保瑠輝也(29=MFL team CLUB es)がまさかの寝坊で会見に現れないなどアクシデントもあり、榊原信行CEO(61)は苦笑いだったが、会見後には記者の囲み取材にも応じた。以下、主な一問一答。 ◇ ◇ ◇ -第1部はまだ試合が増えそうですか 「(あと)2~3試合。ボクシング(に準じたRIZINスタンディングバウトルール)の試合を(北米での配信を手がける)ファンミオ側とするとまだ入れたいと思うので。あとボクシングが2試合くらい増えるんじゃないかな。MMAがもう1試合くらい」 -スタンディングバウトルールの試合は判定決着はない。そうなるとドローばかりにはならないか 「カードは、ボクシングに詳しい方がいればお分かりでしょうけど、アグレッシブな試合になるものがマッチアップされている。特に安保とライアンに関して言うと、倒すか倒されるかっていうKO必至のルールなんじゃないかなと思ってます」 -モートン選手の相手に、Xでは皇治選手の名前もうわさで挙がっていました 「皇治にも『どうなんだ?』って(聞きました)。メイウェザーを追いかけたいのなら、モートンに勝てばメイウェザーは出てくるしかなくない? って言ったんですけど、逃げましたね(笑い)。(皇治を)口説いてはいないです。やれないよね? って言ったら『やれません』って。6戦6勝5KOのむちゃくちゃ強い、将来的に言うとジャーボンテイ・デービスくらいの、それ以上のバケモノじゃないかって言われている選手なんで。僕もやってみろよって、なかなか言えないんで(笑い)。このモートンの相手も2019年に井上尚弥選手がドネアとやる時に、ドネアの想定で呼んだ選手ですから、かなりレベルの高い選手だと思う」 -ファンミオのCEOがこの会見に来ていますが 「ファミオさんというのは新興のIT系企業なんですけど、(ユーチューバーの)ローガン(・ポール)とメイウェザーを仕掛けたり、直近でいうとニック・ディアスとマスビダルの試合を手がけたり。インパクトのあるマッチメークをすることによってPPV事業で成果を出している。だから彼らと組んでその先の、まだちょっと言えないんですけど、いろんな大手のプラットフォームと調整を最終でしますので。そこが正式に決定して、アナウンスできれば相当PPVの数字も期待できる」 -安保選手が寝坊したと聞いたのは今日の何時くらいですか 「11時ぐらいです。(そこからでは)間に合わないですね。和歌山にいますから。僕もやらかしちゃうんで(笑い)。どうしよう? っていうのはありましたけど、安保を責める気にはならなかったっていうか。(試合の)本番だったら困りますけど。でもアメリカ側の(ファンミオCEOの)ソロモンたちの感覚だと、逆に安保がいなかった分、ライアンに質問が集中したし、ライアンもたくさんしゃべる機会があったので、それは良かったんじゃないかという感じのことを言ってました」 -ガルシア選手はいつごろ来日しそうですか 「クリスマスが終わって、26日に飛んでくる感じじゃないですか。あとさらっとソロモンが言ってましたけど(前UFCバンタム級王者の)ショーン・オマリーも(遊びに)来ます。試合をすることはないけど」 -ガルシア選手のファイトマネーはメイウェザー選手と比べてどうなんですか 「高いですよ、やっぱり。でもメイウェザーの時と比べるとPPVのレベニューシェアがあるから。ライアンもしっかりPPVを売らないと自分たちにリターンがないので。そういうものとのバランスで考えると、最終的にはメイウェザーよりもたくさんもらうんじゃないですか。僕らからするとイニシャル(初期費用)で金を置く量を減らしたいじゃないですか。そこは減らすけどPPVの北米のシェア率をライアン側に厚くして。彼らが見込むぐらいの数字にまでいけば当然大きな数字になると思います。2桁の億? うん、超えますね」 -「まだ試合承認のサインをしてない」とXに書き込んだ、ボクシングのレジェンドでガルシア側のプロモーター、オスカー・デラホーヤ氏とは連絡は 「実際ライアンとデラホーヤと我々とファンミオとライアンの弁護士も入れて事前にもズームで話はしているんです。今回、我々と組んでライアンが動くというのは、アメリカサイドでは思った以上にやっぱりいろんな人たちの利害関係が生まれる。それだけビジネスとして大きい。だからオスカーからすると、まだ彼らは公式戦の契約を何試合か持っているわけで。ここで安保(とのエキシビション)で下手を打たれると、サスペンドが明けた春先以降、ヘイニーとの2回目、デービスとの2回目っていうのはとんでもないビッグマッチになりますから。そういうことに影響がないようにしたいということ。それと、やっぱり日頃ゴールデンボーイ(プロモーション)としてお付き合いしているいろんなプラットフォームとのバランス関係もあるので。今回(朝倉)海の(UFCでの)試合の観戦を兼ねてラスベガスに今週行きますので、そこでオスカーとも直接会って話をしてこようと思います」 -あくまで詳細を詰めるレベルの話ですよね 「だって契約は全部終わってることですから。とはいえオスカーともめてまでやるべきことではないので、平和的にみんなの顔がつぶれない形を模索したい。解決はつくと思います」