【プレビュー】各チームアップデートの効果がここで明確に露呈か…マシンの総合力が試される第10戦スペインGP|F1
F1第10戦スペインGP 概要
ウェットにドライコンディションと目まぐるしい天候の変化に翻ろうされた第9戦カナダGPが終わり、F1はここから欧州ラウンドへと突入する。 20台中5台がリタイアするなど、波乱のジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで勝利したのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。チームメイトのセルジオ・ペレスが2戦連続Q1敗退と不甲斐ないパフォーマンスを演じた中、この26歳のチャンピオンは自身が持つ才能やスキルをすべて駆使して、シーズン開幕当初のように無敵とは程遠い状況下でも、僅差のレースを制したのはさすがの一言。 一方、週末を通して苦しんだフェラーリはその前のモナコGPで1位、3位を獲得したのにも関わらず、2台揃ってリタイアを喫して散々の日曜日となった。今週のスペインGPが開催されるカタルーニャ・サーキットは伝統的なハイダウンフォース・サーキットとなっており、レッドブル勢が有利と予想される中、最後に笑うのは誰になるのだろうか。
スペインGPの成り立ち
スペインでのF1GPは1951年、1954年にペドラルベス・サーキットで開催され、1967年から1981年までにかけてはモンジュイックとハラマが主な舞台となった。1986年~1990年までの5回はヘレスで開催。1991年から34シーズン連続でサーキット・デ・カタルーニャでのスペインGP実施となる。 サーキット・デ・カタルーニャは1991年に完成し、同年からF1グランプリの舞台に。翌1992年のバルセロナ・オリンピックでは自転車競技のコースとしても一部使用されている。 このサーキットはウィンターテストや合同テストで使用されるケースが多く、それだけに各ドライバー、各チームともにサーキットのコース特性を知り尽くしていると言っても過言ではない。 そのような事情もあり、例年スペインGPではアップデートを入れるチームが多数となる。今季はヨーロッパラウンド3連戦の初戦に組まれており、ここに持ち込んだ上積み次第では今季の勢力図が一気に変わることも十分に考えられる。 ************ 【レース情報】 F1 第10戦:スペインGP※日本時間 6月21日(金)20:30~フリー走行1回目 6月22日(土)0:00~フリー走行2回目 6月22日(土)19:30~フリー走行3回目 6月22日(土)23:00~予選 6月23日(日)22:00~決勝 F2 第6戦:スペイン※日本時間 6月21日(金)18:05~フリー走行 6月21日(金)22:55~予選 6月22日(土)21:15~レース1 6月23日(日)18:35~レース2 ************