〔欧州株式〕軒並み急落=英1.22%安、独2.13%安(12日)
【ロンドン時事】12日の欧州株式市場は軒並み急落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比99.42ポイント(1.22%)安の8025.77で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は2.13%安、フランスCAC40種指数は2.69%安、ストックス欧州600種指数は1.98%安だった。 トランプ次期米大統領が国務長官に対中強硬派として知られるルビオ上院議員を指名する見通しだと伝わり、資源や高級ブランドなど中国関連株を中心に売りが膨らんだ。さえない決算を発表した銘柄も相場を下押しした。 シティ・インデックスのアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「あすの米インフレ指標に注目が集まっている。これは今週発表される複数の経済指標の皮切りとなるもので、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策の方向性を示す可能性がある」と述べた。 FTSEの構成銘柄では、通信大手ボーダフォンが8.19%安、産金大手フレスニロが7.84%安、住宅大手ビストリー・グループが5.56%安と下げを主導。一方、通期業績予想を上方修正した医療機器のコンバテックは22.07%高と急伸したほか、複合企業DCCも14.18%高と大きく買われた。 DAXでは、製薬大手バイエルが14.50%安、化学品商社ブレンタークが8.16%安、化学大手BASFが4.28%安。半面、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは3.66%高、防衛大手ラインメタルは1.59%高、医療機器のザルトリウスは0.17%高で引けた。