チーム最高年俸となり、笑顔でクラッカーを鳴らす岡本和

　巨人の岡本和真内野手（２８）が３日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、１億２０００万円増となる年俸５億４０００万円の単年契約でサイン。坂本の５億円を超えて現時点でチーム最高年俸となった。サイン後の会見では、メジャー挑戦への思いにも言及した。 　今季全試合で４番を務め、ともにセ・リーグ２位の２７本塁打、８３打点をマーク。契約については当初「１億の２４年契約。２４年後ってかなりおっちゃん」ととぼけたが、最高峰の舞台で戦う夢は、真っすぐな言葉で語った。「やっぱり昔から憧れで、目標にしている場所でもある。毎年毎年、上を目指してずっとやっている」。海外ＦＡ権の取得は最短で２０２６年となるが、球団との交渉に関しては「ご想像にお任せします」とけむに巻いた。 　ともあれ、今頭の中にあるのは、自身初となる日本一の栄冠を勝ち取ることだけだ。今季は４年ぶり２度目のベストナインと、２年ぶり３度目のゴールデン・グラブ賞に輝いたが「数字として、何一つ納得いくものはない」。巨人軍の４番に求められるのはこんなレベルじゃない、という強烈な自負心をのぞかせた。 　１１月の「プレミア１２」は腰のけがで辞退し「オフにしっかり治す。けがをしない体づくりを目指して、食生活から見直したい」。来季は万全の状態で完走し、「日本に岡本あり」と万人に思わせるような圧倒的な数字を残してみせる。（金額は推定）