日本企業を硬直させる恐ろしい「事例病」...米国名門バブソン大学で教えられる「失敗」へのマインドセット
失敗のその次へ
社内起業にせよ、自己起業にせよ、起業したいと思ったからには、夢があるはずです。その夢は、一度や二度の失敗で諦められるものでしょうか。むしろ、失敗を糧に、より強力なプランとして練り直して、前に進むべきです。 科学者は実験をして「思うような結果が得られなかった」場合、次のように考えます。 「この方法ではうまくいかないのだな。どこに問題があったか考えよう」 思うような結果が出ない=失敗ではなく、「この方法ではうまくいかないことがわかった」と考えます。そこで、PDCAを回して、実験を繰り返していくのです(その結果、どうやってもうまくいかない場合は、この仮説は間違っている、にたどり着きます)。 トーマス・エジソンは次のような言葉を遺しています。 ---------- 私は実験において失敗など一度たりともしていない。これでは電球は光らないという発見を、いままでに20000 回してきたのだ。 ---------- 実際に、科学は膨大な実験、その失敗の上にでき上がっているといえます。結果がわからないからこそ、実験するのです。 『「航空機事故」の「驚くべき原因」を解き明かす米国人気番組...そこから学ぶ「信念と失敗への向き合い方」』へ続く
山川 恭弘
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