愛犬のために入院を拒み自宅で酸素ボンベ 人と動物双方を救うカギは多機関連携
社会的弱者へ手を差し伸べる非営利活動への支援
行政でも手が及ばないケースで、動物保護団体のような民間の非営利団体の活動は大変貴重で、活動意義が高いと私は思っています。 保護団体は犬猫が好きだから、そして人も助けたいから、とボランティアが集まって活動をしています。どうしても犬猫はたらいまわされたり、後回しにされたりしがち。「一匹でも犬・ねこを救う会」でも、できるならすぐにでも全匹の保護をしたいが、シェルターに余裕があるわけではないと悔しそうにおっしゃいます。 「人的パワーにも資金面にも限りがあります。今回の犬4匹も全匹避妊去勢が必要です。その手術代だけでも15万円以上はかかります。飼い主さんには、私たちの活動は国からの助成はなく寄付で行っているので、気持ちだけでもいいから、と月に数千円は振り込んでもらうことにしました。飼い主であったことの最後の責任だと思います。また保護時、飼い主さんは少しほっとしたようでした。高齢なので、保護団体の存在を知らず、殺処分されると勘違いをしていたようです。私達は、4匹の健康チェックをし、幸せになれる新たな環境を見つけます。12歳の子は脚に懸念があり、もしかしたら、この子は終生飼養になるかもしれないです」 動物愛護管理法には、動物の飼い主は、その動物が命を終えるまで 適切に飼養する「終生飼養」の責任があることが法律上明記されています(平成25年9月改正時)。もちろん一人の飼い主さんが責任を持って共に暮らし、看取る義務があるのは大前提ですが、長ければ20年以上生きてくれる犬猫たちの終生を、一人の飼い主さんだけではなく、命を守りたい人々の連携で成り立たせる寛容な社会の仕組みを作りたい、と個人的には感じています。 アニドネは「一匹でも犬・ねこを救う会」のように地域で活動する団体に寄付を届けることができる中間支援組織です。このような案件は全国で頻発しています。どうかお気持ちを寄付につなげてください。