宮司の娘だけど「クリスマスも普通にお祝い」 寂しかった日は… 気力で乗り切る神社の年越し
来年はどんな年に
地元に密着してきた穏田神社ですが、近年はこれまでと異なる参拝客も増えているそうです。 「アニメ『ラブライブ!』の聖地になったことで、ファンの方の参拝が多いですね」 境内にかけられている絵馬を見ると、キャラクターのイラストが書かれたものがちらほら目に止まります。 「外国の方もよくいらっしゃいます。観光ついでにふらっと立ち寄ったというのではなく、各地の神社を回って御朱印を集めている方も多いです」 縁結びや無病息災など、神社に捧げられる祈りは様々です。 船田さんは「人が人を想って祈ること。偶然の出会いから縁が生まれること。そんな営みを大事にする場所でありたい」と話します。 2024年の年明けは、能登半島を襲った大地震のニュースで始まりました。 神社の手水舎が加賀藩由来のものであった縁もあり、なにか被災地に関わることができないかと考えたという船田さん。 金沢美術工芸大の学生たちと協力し、石川県の特産品である九谷焼を使ったお守りを作ったそうです。 「震災で打撃を受けた九谷焼の職人さんたちが、腕を振るう場を提供できたらという思いからでした。売り上げの一部は義援金として寄付します」 今年は良い年になりますように。そんなひとびとの祈りを、船田さんは迎えます。