東海道新幹線史上初 エスプレッソマシン設置し人気バリスタが乗車する「スペシャルティコーヒー新幹線」運行 キーコーヒー協力
電源などの技術的な課題はトーエイ工業の協力を得て解決した。 エスプレッソマシン「イーグル・ワン・プリマ」2機とグラインダー「ミトス MYG75」1機を新幹線に搬入。エスプレッソマシンを乗せる演台は強化段ボールを活用して設置し、数回のテストを経て本番に臨んだ。 新幹線の運行は通常どおり。 エスプレッソマシンの設置やスペシャリティコーヒーの提供に前例がないことから、打合せを重ね、当日は予めホームに準備した機材等を迅速に積み込み、乗客を迎え入れた。
社員発案の企画であることから外部に委託せずに自前で運営。当日は約10人の社員が汗を流した。 イベントで、一人一人のエスプレッソ入りカップにスチームミルクを注ぎラテアートに仕立てていったのは「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」2017年・19年・23年優勝者の石谷貴之さん。Abu(アブ)農園のパナマゲイシャを使用し、グラインダーで挽くところから手掛けた。 西尾逸平さんはドリップを実演し、水出し・ミルクブリュー・ホットの3つの異なる形態で乗客に提供したコロンビアのUBA Orange(ウバ オレンジ)などについて説明。
エチオピア産2種・ケニア産・パナマ産の4種類を提供したのは小坂田祐哉さん。スペシャルティコーヒーについて熱弁を振るった。 3人のバリスタによるトークショーも行われ、乗客には記念品として特別刻印入りのカッピングスプーンやキーコーヒーの「トアルコトラジャ」などが手渡された。 なお、「スペシャルティコーヒー新幹線」の申込はジェイアール東海ツアーズのサイトによって行われ、旅行代金は2万6000円に設定された。