28日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、月末に伴う実需のドル買い・円売りが強まり、1ドル＝151円台半ばに上昇した。正午現在、151円42～44銭と前日（午後5時、151円94～95銭）比52銭のドル安・円高。 　前日の海外市場では、欧州時間は151円20～60銭台を中心に方向感なく推移した。米国時間の序盤は、長期金利の上昇や米個人消費支出（PCE）物価指数の上昇率が予想を上回ったことを受け、151円80銭近辺まで水準を切り上げた。中盤には米休場前の調整売りが強まったほか、長期金利の低下で一時150円40銭台に下落したものの、終盤にかけて長期金利が持ち直し、151円20銭近辺まで値を戻した。 　東京時間の早朝は、150円80銭～151円20銭近辺でもみ合った。仲値に向けて、国内輸入企業のドル買い・円売りが強まり、151円70銭台に上昇した。実需の買いが一服すると、151円30～60銭でもみ合った。 　午前は、月末による実需のフローで、やや水準を切り上げる展開となった。午後は、特段の材料を欠く上、米休場を前に参加者も少ないため、「様子見ムードが強まる」（外為仲介業者）とみられる。市場からは「米感謝祭から連休に入る関係者が多いため、今週の取引は終了した」（国内証券）との声も聞かれた。 　ユーロは朝方に比べ、対円で強含み、対ドルで小幅下落。正午現在、1ユーロ＝159円87～88銭（前日午後5時、159円48～49銭）、対ドルでは1．0556～0557ドル（同1．0496～0496ドル）。