大谷翔平の“異次元なコスパ” 「50-50」を超えた異能の1年で米放送局が再強調「どう考えてもオオタニは低賃金だ」
驚異的なレギュラーシーズンを終え、そのコスパに対する声価が高まっている。ドジャースの大谷翔平だ。 【画像】異例の扱い!大谷翔平とデコピンの思い出のシーンがここに お茶の間も熱狂する空前絶後の活躍だった。159試合に出場して打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036のハイアベレージを記録。イチロー氏の盗塁記録や松井秀喜氏の打点記録など、数多の日本人選手記録を塗り替えながら、メジャーリーグ史上初の「シーズン50本塁打・50盗塁」もやってのけた。 歴史的な活躍の最中に改めて関心を集めたのは、大谷の“安さ”である。 昨オフにドジャースと10年7億ドル(約1015億円=当時のレート)の超巨額契約を締結した背番号17だが、全体の97%にあたる6億8000万ドル(約994億円)を後払いにする異例の条項も付帯させた。これはチームの総年俸を軽減させるべく、本人が、球団とネズ・バレロ代理人との話し合いで「僕の年俸を全部繰り越したら、チームは勝ちやすくなるの?」と問いかけたことをキッカケに生まれたものだとされている。 今季年俸がわずか200万ドル(約2億8700万円)となっている大谷。その驚異的なコスパは、圧巻の活躍もあり、ふたたびクローズアップされている。 米スポーツ専門局『FOX Sports』は「最も卓越し、魅惑的で、好感の持てるスーパースターは、野球の現在と未来に期待する人々がまさに望むような存在」と大谷を紹介。その上で“異例の低年俸”について「現実的に、どう考えてもオオタニは低賃金だ」と強調している。 「オオタニが打撃と投球の両方でとんでもない腕前を見せたとき、あるいは今シーズン、打撃と盗塁の両方で凄まじい実力を見せたのは、MLBにとって『夢』の実現となった。だから、給料が低すぎる。オオタニは野球全体に10億ドル以上の無形の価値をもたらす。いや、それ以上の価値を与えている」 さらに「この日本人ほど、MLBにとって重要な選手はいない」とも言い切る同メディアは、「もちろん数字が全てを語るわけではない。野球界が観客増加に向けた改革しようとしている今、オオタニは適切な時期に出てきた、適切なスターだ」とも表現。あらゆるスポーツ界の垣根を越え、娯楽を生み出す大谷の異端ぶりを称えた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]