「落ち着き払った」守田英正の3点目、「危なげなかった」遠藤航、「不安だった」最終ラインの右【インドネシアに快勝、日本代表「11月のアウェイ2戦」の大激論】(3)
サッカー日本代表が快勝した。インドネシア代表とW杯アジア3次予選を戦い、アウェイで4-0で勝利したのだ。その内容と結果は、どのような意味を持ち、そして、代表チームの血肉になったのか。今後、待ち受ける中国戦の展望も含めて、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。 ■【画像】「かんわいい」「お似合い」「めちゃ勝ち組」日本代表・堂安律の美人妻、アムステルダム滞在中のテラス席カフェ写真が「映画のよう」気になる2つのカプチーノ
■「見逃さない」試合の呼吸
――左の三笘薫に比べて、右の堂安律はあまり目立ちませんでした。 後藤「この試合では、そうでしたね」 大住「相手が3バックというか5バックになると、なかなか簡単には縦には行けないよね。ボールをもらったときに、相手がかなり近くにいるから」 後藤「三笘のサイドも、そうだったと思うよ。それに相手のウィングバック(左のカルフィン・フェルドンク、右のケビン・ディクス)は2人とも、なかなか良い選手だった」 ――だからこそ中央の崩しへの評価が、より高まるわけですね。 後藤「全体の状況を見ながら、あそこで隙間をつくろうといろいろ手を尽くして、最後には仕留めてしまったからね」 大住「あの前の状況を見ていたら、崩せるとは思えなかった。大したものだよ」 後藤「最終ラインや遠藤航から鎌田大地に縦につけるパスを何度も出して試しながら、だんだん隙間を広げていった。先制点の場面でたまたまうまくいったんじゃなくて、きちんと考えてプレーして、そういうコースをつくったわけだからね」 大住「しかも、雨がやむのを待っていたかのようだった。雨がやんだ2分後に点が入っているんだよ。選手たちとしては、やりやすくなったのかな。9月の中国戦でも、相手が交代に失敗して混乱しているうちに得点を奪った。そういう、試合の呼吸とでも言うべきものを見逃さなかった。後半に入って守田英正が決めた3点目だって、なんて落ち着き払っているんだろうと思ったよ」
■「思い出した」かつての韓国戦
後藤「相手のGKからボールをもらうなんていう大チャンスになったら、むしろ焦ってそのまま蹴ってしまいそうなものなのにね。 大住「相手DFが寄せてくるのを待ってからかわして、逆サイドに流し込んだんだからね。後半の反撃を狙っていた相手の出鼻をくじいたわけだから、あの時間帯のゴールは大きなダメージを与えただろうね」 後藤「その後、CKで危ない場面があったり、全体に間延びしてきたなと思っていたら、交代で出てきた菅原由勢があんなゴールを決めちゃうし。相手としたら、困っちゃうよね。善戦していると思ったら、あっさりとやられてしまうのが一番ショックなんだよ。昔は日本代表が韓国などにそういうことをいっぱいやられたから、相手チームの気持ちはよく分かる」 大住「そういう試合運びのうまさが出てきたというのは、今回の試合でのすごく良いポイントだったよね」 後藤「そう、さらに、それを実行してしまう技術力ね。ああいう雨の後の濡れたヘンテコな芝の上でも、ああいう技術を発揮できるんだもんね」 ――大住さんは鎌田を挙げていましたが、後藤さんから見て、働きが目立った選手は誰ですか。 後藤「前半なら、鎌田と守田でしょう。苦しい中で相手の穴を探って、最後に真ん中から仕留めちゃったんだから」 大住「守田はすごい。遠藤航も、ほとんどノーミスだった」
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