J1札幌 MF荒野拓馬が来季残留を宣言「来年もキャプテンとしてプレーすることを決めました」
J1北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(31)が、17日、来季残留を明言した。「来年もキャプテンとして、コンサドーレでプレーすることを決めました」と、自ら切り出した。今季から務める主将として、2025年も札幌で戦うことを決断した。 来年の去就について動向を表明したのは、札幌では1人目。「この時期はうわさを含めて、様々な選手の動向が出てくる。応援してくれる方々にとって気持ち的に難しいと思うが、今は大事な時。だからこそ、僕はこのクラブのために来年も戦っていくという考えを伝えたかった」と思いを口にした。 残り2試合、2連勝しても他チームの結果次第で16年以来のJ2行きが決まる。苦境を乗り切る1つの材料になればと、決意を公にした。「他からオファーがあっても行く気はない。生え抜きとして覚悟は決めた。難しい状況にはあるが、今はチームが残留することだけを考えている」と語気を強めた。 主将1年目の今季、以前から抱える恥骨痛で戦列を離れるなど、チームがJ1で戦う17年以降で自己最少の25試合出場にとどまっている。降格圏の19位に沈む責任を強く感じ、様々な厳しい声は耳にしながらも真摯(しんし)に受け止めてきた。「巻き返したい」という思いが強いからこそ、シーズン終了前の残留宣言で思いを示した。来季を含め、すべきことは明確になった。「札幌のために」。どのカテゴリーで戦うことになっても、荒野主将がその信条を貫き、最良の結果を目指していく。 ◆荒野 拓馬(あらの・たくま)1993年4月20日、札幌市生まれ。札幌U―15から同18へ進み、高2の2010年10月24日、J2のアウェー・富山戦でJリーグ戦デビュー。12年にトップに昇格して以来、札幌一筋。J1通算225試合出場11得点、J2通算107試合11得点。ポジションは主にボランチ。180センチ、76キロ。右利き。背番号27。
報知新聞社