蚊取り、小バエ、ゴキブリ用も進化 電源いらず【経済トレンド】
気温が上がると害虫が活発に動き始める。放置すると衛生面に影響が出るため、しっかりと対策を取っておきたい。 電源不要で置くだけの室内用の蚊取りのほか、小バエの駆除と発生予防の両機能を備えたスプレーが登場。誘引する力をアップさせたゴキブリ用の殺虫剤も人気だ。(共同通信=出井隆裕記者) 大日本除虫菊(大阪市)は電源不要の室内用蚊取り「シンカトリ 200日 無臭 セット」を2月に新発売。窓の開け閉め、人の出入りで発生する自然な空気の流れを利用して室内に薬剤を拡散させる。オンとオフが上下逆さまにするだけで切り替わる開閉シャッター方式を採用した。参考価格は1518円。 アース製薬は「アースコバエ 1プッシュ式スプレー スピードスター 60回分」の販売を2月に始めた。ごみ箱や排水口に群がる小バエに直接噴射すると数秒で駆除できる。発生源にスプレーすれば約4週間にわたって予防。部屋や浴室で飛び回る小バエにも一吹きで薬剤が空間に広がり殺せる。想定価格は1078円。
フマキラーは部屋や廊下に置くだけのゴキブリ用殺虫剤「ゴキファイタープロ」を昨年2月に大幅リニューアル。餌を食べたゴキブリが死ぬのに加え、その死骸やふんを食べた仲間にも効く。「半生タイプの香る餌で誘引力を向上させた」と担当者。バイオマス複合素材容器の採用でプラスチックの使用量も削減した。想定価格は768円。(価格は2024年4月時点)