【体験レポ】7月に“新紙幣”が発行! お札と切手の博物館の特別展「お札の誕生祭 ~新しいお札がやってきた!~」の取材で体験できることを紹介!
「識別マーク体験装置」ではタイの紙幣を実際に触り、インクの盛り上がりを実感できる。(筆者撮影) 写真5
日本の新紙幣の識別マーク見本。四角で囲まれた場所がざらざらしている。(筆者撮影) ユニバーサルデザインや、識別マークについての展示の隣には、識別マークを体感できる装置がありました。識別マークとは、額面を見なくても触るだけで識別ができるマークのことです。実際に触ると、インクがざらざらしているのが分かります(写真4、5)。 写真6
1万円券の凹版原版(レプリカ)と彫刻道具。(筆者撮影) 1万円券の凹版原版(レプリカ)と彫刻道具が並んで展示されていて、紙幣が左右反転の上、手彫りで作られていることが分かります。間近で見ると、精巧で驚きました。常設展で肖像の下絵を見たばかりだったので、あの絵からこうして彫刻するのか、と興味深かったです(写真6)。 ほかにも、お札を見ながら考えるクイズや、明治時代以降に発行されたお札の最高額面年表、多色印刷に使われているインクなど、実際に見ることで新たな発見がありました。
常設展では、お札の歴史を学べる
常設展では、お札の歴史や世界の切手について学べます。世界でお札が使われ始めたころの実物が展示されていて驚きました。 はがきよりも大きいお札があったこと、日本で最初のお札は縦長だったことが分かります。江戸幕府のころにはすでにお札(藩札)に「隠し文字」「すかし」などの技術が使われていて、当時から偽造防止に対する意識が高かったことがうかがえました。 写真7
「1億円の重さ」を体感できるコーナー(筆者撮影) 「1億円の重さ」を体感できるコーナーでは、1万円札1億円分(模造品)を実際に持つことができます。ケースの穴から手を入れて持ち上げると、ずっしり重かったです。1万円札1億円は約10kgと知り、米袋のようなものかと思いながらも、恐れ多さからか予想以上に重く感じました(写真7)。