「ムダな経費4億円!」のヤバさを社員にわからせる言い方とは…ひろゆきの仕事で使える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
経費削減のメリットを伝えたい
ウチの会社ではムダな経費が多く、試算したら年間4億円分も削減できるとわかった。しかし、社員一人ひとりにその重要性を理解してもらうのが難しい。どのように説明したら、ちゃんと経費削減をしてくれるだろうか?
相手が“肌感覚”で理解できる、直接的な言葉に置き換える
多くの人にとって馴染みのない「途方もなく大きな話」というのは、漠然とは理解できるものの肌感覚では理解しにくいものです。 わかりやすいところだと、大きな数字の話。例えば東京都庁のプロジェクションマッピングで「7億円が使われている」という話がありました。もちろん、「7億円という数字がとても大きなお金である」ことは誰もが理解できるし、それが税金で賄われるのはムダ遣いだと理解ができます。 しかし、7億円と言われても「その税金のムダ遣いを抑えたら、自分にどんなメリットがあるのか?」は理解しにくいですよね。だから一時的に批判の声が上がっても、結局は何事もなかったかのようにプロジェクションマッピングは実施され、今では話題にすらならなくなりました。本当に多くの都民が自分ごとと捉えて反対すれば、中止までいかずとも規模縮小とかの可能性もあったわけです。 そんなふうに、頭ではわかっていても肌感覚で理解できていないと、しっかりとした意思に繋がりません。最終的にうやむやになって何事もなかったかのように決定事項が進んでいくいい例ですね。 このように“スケールの大きな話”を深く理解してもらうには、相手が肌感覚で理解できる直接的な言葉に置き換えることです。先ほどの公共事業の話でも、「事業費削減で税金が〇〇円安くなります!」といった表現なら自分ごととして理解できる人が増えます。