「ムダな経費4億円!」のヤバさを社員にわからせる言い方とは…ひろゆきの仕事で使える“ズルい”言いまわし
会社でも同じ
これは行政の話に限らず、会社の話題でも同じです。例えば4億円分のムダ経費を削減させる話があるとして、そのスケールを年収400万円の人にわかってもらうなら、「あなたが100年働き続けてようやく稼げる金額です」といった例えを使ってもいいです。住宅ローンを払っている人なら、「4000万円の戸建てが10軒買える」とか「1億円の高級マンションが4部屋も買えます」と伝えてもいいと思います。 ただ、「100年働き続ける」とかだと途方もない期間すぎて想像がつかない人もいるので、「大正時代から働き続けてやっと返せる」と言い換えたり、会社なら「部署全体の売り上げが20年間なくなる」みたいな表現にしたほうが理解しやすいかもしれません。 ポイントはあくまで、相手の立場に立ち“肌感覚で理解できる何か”に例えること。もちろん、人によって肌感覚は違うので絶対的な正解はないのですが、そこは想像力を働かせてみましょう。
経費削減のメリットを伝えたいときは…
× ムダな経費が4億円もかかっています ◎ あなたが100年働き続けて、ようやく稼げる額が、ムダになっています 構成/杉原光徳(ミドルマン) ―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]― 【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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