人生をかけて集めたコレクションも家族にとっては……ぶっちゃけゴミ同然! クルマ系「コレクター」の終活方法を考えてみた
●いっぺんに処分しようと思うから途方に暮れる
何年も、あるいは何十年も掛けて集めてきたコレクションをいちどに処分しようと思っても、多くのコレクターは「すべて捨てる」くらいの覚悟がない限り、数日で終わらせるのは不可能ではないでしょうか。 残したいものと処分してもいいもの。この仕分けだけでもかなりの時間を要します。ありがちなのが、行方不明になっていたり、存在を忘れていたアイテムがひょっこり見つかったりしてそのたびにテンションが上がり、気づけば1日終わってたなんてことにもなりかねません。 月単位あるいは年単位で少しずつ処分して、その間に自身の気もちも落ち着かせていく(納得させる、ともいえそうです)のもありではないではかと考えます。
●ネットオークションやフリマを活用する
処分するくらいなら、コレクション仲間にプレゼントしたり、格安で譲ってもいいかもしれません。そして何より、ネットオークションやフリーマーケットを活用すればちょっとした小遣い稼ぎにもなります。 コレクターともなれば、自身のコレクションのうち、どのアイテムに価値があるかの「目利き」ができるはずです。高値落札が期待できるものはネットオークションに出品し、あまり期待できないアイテムはフリーマーケットなどに「おすそわけする感覚」で格安にて販売してみてください。 そのうち「これずっと探してたんです!ありがとうございます!」とものすごく感謝される機会があるはずです。思いかげない臨時収入を軍資金に新たなアイテムを購入してしまったらそれこそ本末転倒なのでご注意を。
●本当に残したいアイテムを5つにしぼる
潔く(?)すべてのコレクションを手放せればいいのですが、それこそ「墓場までもっていきたい」というほど思い出深い、あるいは気に入っているアイテムがあっても不思議ではありません。 そこでおすすめしたいのが「本当に残したいアイテムを5点にしぼる」方法。数は3点でも10点でもいいと思います。「これだけは何があっても手放せないアイテム」が手もとにあるだけで、意外と納得できるというか「これくらいがちょうどいい」ということに(今さらながら)気がつきます。 はじめからこうしていればよかったのにね、なんて思えるのは、行くところまで行き着いたからこその悟りの境地なのです。
●まとめ:「なんでこんなに集めたんだろう?」と振りかえるのは御法度
ミニマリストの方には理解不可能であろう、珠玉のコレクションが手もとにあるという幸せ、精神安定剤ってあると思うんですよね。 コレクターがコレクターを卒業するとき「俺(私)って、なんでこんなに集めたんだろう?」と過去を振りかえるそうです。ある意味、ふと我に返って夢から醒めた、呪縛から逃れられた瞬間かかもしれません。 これって、永遠に答えが見つからない「禅問答」のようなものかもしれません。
松村 透