生理のたび"メンタルが最悪"に。恋愛にも影響...。「PMDD」(月経前不快気分障害)に苦しんだ女性が、自身の体験談を明かす
恋愛にも大きく影響
月経が楽しいと思える女性なんて、きっとこの世にほとんどいない。それでも、10代の女の子なら箸が転んでもおかしい年頃。クラスメイトは、何の悩みもなさそうに笑ったり冗談を言い合ったり(唯一悩んでいることですら時には楽しそうで)、当時は自分だけが違った経験をしているように思えた。 私の月経前症候群(PMS)や月経期間は、単に頭痛や腹痛といった月経が引き起こす身体的症状だけではない。ほんの数分で、幸せな気分から取り乱した状態に激変してしまうようなメンタル面での激しい恐怖感・不安感も感じていた。突き刺すような痛みに対処するだけでも疲労が溜まるのに、加えて自分の精神状態は荒れに荒れていた。だから、学校にいる時は時折机の上に突っ伏してしまうこともあった。生理が訪れた時の私は、それほど極端な状態だった。 20代になる頃には、月経関連の症状はさらに悪化していた。少なくとも月経前の半月は気分が不安定で、コントロールも予測も不可能。両親ですらお手上げ状態だった。分厚いナプキンやタンポンを使っても、ほんの数分でパンツから漏れてくるのではないかと思うと怖くて、家から出られないこともあった。同年代の女の子たちのほとんどが、トレンドに合ったキュートな洋服を買っている時に、私は「万が一経血がついてしまっても目立たないように」という判断基準で服を選んでいた。 そして、私のPMSと重い月経は恋愛面にも大きく影響した。21歳で初めて恋人ができた時、最初は、誰かと一緒にいることで自分は「普通だ」と感じられたけど、そう長くは続かなかった。2度目の真剣交際でもそう。恋人ができることで、私は過剰に刺激を受け、気分や感情の波が激しくなった。何でもかんでも、自分が何か間違ったことをしているから一緒にいるのが難しいのではないかと恐れた。私と交際するということは、同時に3人の人格が関わってくると言っても過言ではない。そんな感覚だった。