新記録で復路制した駒大、逆転Vならず…2・3年生での記録樹立に指揮官手応え
箱根駅伝は3日、復路が行われ、駒沢大は青山学院大を捉えられず2年ぶりの総合優勝はかなわなかった。それでも5時間20分50秒の復路記録を打ち立てる意地を見せた。
大学駅伝3冠を達成した前々回、区間賞を獲得した伊藤蒼唯(3年)を再び6区に起用。区間2位の快走で順位を1つあげ3位となったが、相手の区間新記録の前にタイム差は逆に51秒広がり4分7秒差に。ただ、続く7区で佐藤圭汰(3年)が大砲ぶりを遺憾なく発揮した。
故障で今季の出雲、全日本を欠場していたが、持ち前のスピードは健在。前回箱根の3区で青山学院大・太田蒼生(あおい)に逆転を許した悪夢を払拭(ふっしょく)する区間新の力走で、2位中央大をかわし青山学院大にも1分40秒差まで迫ってみせた。
その後の区間では青山学院大の選手を上回れなかったが、区間4、5、2位と安定。2022年に出した復路記録を自ら更新した青山学院大に対し、さらに28秒縮める復路新記録をマークした。
駒沢大の藤田敦史監督は再び頂点に届かず「箱根の難しさを感じた」と語る一方、3年生2人、2年生3人という陣容での反転攻勢に手応えもつかんだ様子。「常々、駒沢は転んでもタダでは起きてはいけないという信念で普段から厳しいトレーニングをやっている。それをしっかり、今日のレースの中で下級生が体現してくれた。2番という悔しさを来年につなげるために、もう1回戦っていきたい」と力を込めた。(デジタル編集部)